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用途に合わせて使い分けたい2つのミュージアムカフェ デンマーク:デザインミュージアム・ダンマーク クリント・カフェ
用途に合わせて使い分けたい、2つのミュージアムカフェ。
Vol.83 デンマーク:デザインミュージアム・ダンマーク クリント・カフェ(Designmuseum Danmark, Klint Café) https://designmuseum.dk コペンハーゲンの観光スポット、港に佇む「人魚像」から徒歩で約12分。「デザインミュージアム・ダンマーク」は、もとは王立病院として使われていたロココ風の回廊式建物に、家具、テキスタイル、陶磁器に加え、日本刀の鍔や版画などが年代やジャンルにこだわらずに展示されている。観光客だけでなく地元のデザイン好きにも人気がある博物館で、年間約29万人が訪れる。
特に中庭に面したミュージアム・カフェ「クリント・カフェ」は、デンマークの巨匠デザイナー、アルネ・ヤコブセンの椅子と「レ・クリント」の照明という北欧モダンインテリアに加え、他のミュージアム・カフェに先駆けて、オーガニックコーヒーを取り入れたことで名高い。
「デンマークの典型的な昼食、オープンサンドやホームメードケーキに合うコーヒーを『コペンハーゲン・コーヒー・ラブ』という近隣の焙煎所に、特別にオーダーしています。特にドリップコーヒーはおかわり自由なので、飲みやすいようコロンビア産の豆を粗挽きにしていれています」と、2012年からカフェの経営に携わるオーナーシェフのヤコブさん。昼食時は、観光客や近隣のオフィスからの客でいっぱいになる。
このカフェに続き、2018年秋にリノベーションされた正面広場に2号店がオープンした。正式名称ではないが、ヤコブさんは「サテライト・カフェ」と呼んでいる。
「カフェというより、立ち飲みのコーヒーバーです。ミュージアムに入らなくても、ちょっと立ち寄ったり、待ち合わせに使われることが多いですね」
ここで人気があるのは、カプチーノなど、エスプレッソのアレンジコーヒー。ホンジュラス、メキシコ、グアテマラ産コーヒー豆のオリジナルブレンドはクラシックなイタリアン風味に、ノルディックモダンの浅煎りをオーダーしているという。
「長居するお客さんは少ないので、食べやすいシナモン・ロールやクッキーなどを置いています。もちろん、館内のクリント・カフェのプロデュースです」と、2号店担当のバリスタ、レッカさん。
ミニマムなインテリアは、デンマークを代表する建築事務所のひとつ、COBEが手がけ、家具やコーヒーカップは新進気鋭のデザインブランド、「フラマ」のプロダクトを採用した。今回のリニューアルのコンセプトである「ミュージアムに入る前から、デンマークデザインに触れられること」が、このカフェでも実感できる。
「形態はちがっても、どちらもクリント・カフェで、コーヒーやフードのクオリティは同じです。使い勝手がよくなって、いままでより多くのお客様に満足していただけるようになりました」
リニューアルにともない、正面広場を使った展示やイベントが続く。今後は、2号店がミーティングスポットとしての役割を担っていくにちがいない。
デザインミュージアム・ダンマーク クリント・カフェ(Designmuseum Danmark, Klint Café) https://designmuseum.dk Bredgade 68, DK-1260 København K TEL.(+45) 3318 5656 営業時間 10:00-17:30 (火〜日)、10:00〜20:30 (水) 休:月、祝(HPで要チェック)