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COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.38 ベルギー・ブリュッセル市在住 マリー・ヘレーネ・キャロワットさん(母)、ハロルド・アンシオさん(息子)
コーヒーは世界の友達。地球上の至るところで味わい、楽しまれている飲み物です。全日本コーヒー協会では、各国の"コーヒー大好きピープル"たちに現地取材。"地球人のコーヒーブレイク"を紹介します。
母と息子の二人三脚で提供する、極上のコーヒー。
Vol.38 ベルギー・ブリュッセル市在住
マリー・ヘレーネ・キャロワットさん(母)、
ハロルド・アンシオさん(息子)
Harold Anciaux(ハロルド・アンシオ)
職業:カフェ・ショップ経営
マリー1955年/ベルギー・ブリュッセル生まれ、
ハロルド1989年/ベルギー・ナミュール生まれ
創業1850年のハーブ店。それがコーヒー店「コリカ」の前身だ。マリー・ヘレーネ・キャロワートさんと息子のハロルド・アンシオさんが経営するこの店は、ブリュッセルで本格的なコーヒーを扱う数少ない専門店として根強い人気を博している。
この店で売られるコーヒーは、19の原産国の27種類。自家焙煎コーヒーの販売店とコーヒースタンドが一緒になった店内は、いつも混み合っている。
「ヨーロッパのコーヒー交易の拠点アントワープ港がこんなに近いのに、ブリュッセルではコーヒーに対する意識がまだまだ低い。一流のレストランですら、平気で品質のあまりよくないコーヒーをサーブしている。私たちは、そんな現状を少しずつでも変えていければと思っています」と息子のハロルドさんは言う。それを受けて、マリー・ヘレーネさんが優しい口調でこう続けた。「息子は焙煎に専念し、私は店を切り盛りしています。毎日足を運んでくれる常連のお客さんに、美味しい一杯のコーヒーをお出しすることに、私は幸せを感じています」。
コーヒー果実を食べた野生のジャコウネコの糞からとる豆「コピ・ルアク」も、この店の売りのひとつだ。「ジャコウネコを飼育している農場もあるが、野生のものとは味が断然異なる。そんな厳選したコピ・ルアクを自家焙煎している店は、ブリュッセルではうちだけかもしれない」とハロルドさん。
正面の黒板に書かれたたくさんの銘柄を見ながら、「今日は何を試してみようか」と悩むビジネスマンの姿も見られる。この店の常連さんは、一杯のコーヒーを満喫することを日課とする人たちなのだ。