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COFFEE BREAK
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世界のコーヒー-World-
2018.12.17
南米第三のコーヒー大国、ペルー。
南米第三のコーヒー大国、ペルー。
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ペルー・コーヒー・カカオ会議所 企画コーディネーター ダヴィ・ゴンサレス・クチョ氏
コロンビアとホンジュラスに、追いつけ、追い越せ。
「コーヒー業界において、ペルーが競争相手として学ぶべき国はコロンビアとホンジュラスです。コーヒー豆の特徴が似ていながら、両国は継続的な生産において、我が国を上回っているからです」とペルー・コーヒー・カカオ会議所のダヴィ・ゴンサレス・クチョ氏は語る。 「最近10年で全国のコーヒー作付面積は34%増えました。しかし、生産量は3%しか増えていません。1ヘクタール当たりで約13キンタル(※)と、生産効率はまだまだ低いのです」と言う。 生産地での基本的なインフラの不備や、成長に不可欠な投資と適格な経営ができていない生産者が多いことが、その主な原因だそうだ。※1キンタル=46kg
消費と輸出を促す、コーヒー商標の発表。
「今年8月にPromperú(ペルー輸出観光振興会)がペルーコーヒーの商標『Cafés del Perú(カフェス・デル・ペルー)』を発表したことは、大変喜ばしいことです」とクチョ氏。 コーヒー豆の絵柄を中心に、年輪のように輪が広がる商標デザインは、アンデス文明を象徴する、石垣で築かれた段々畑「アンデネス」を表現している。 Promperúはペルーで生産されるコーヒーすべてを対象に、この商標の使用を推奨し、コーヒーの国としてのペルーのイメージを海外で普及する一方、国内では国産コーヒーの消費を促進していく。 ペルーでの一人当たりの年間コーヒー消費量は、2010年度に0.2kgだったのが、2016年には0.6kgへと増加した。それでもEUの5.1kg、日本の3.7kg、あるいは輸出国ブラジルの5.9kg、コロンビアの2.1kgと比較すれば、未だ一桁少ないものだ。 輸出に関しては、アメリカ、ドイツ、ベルギーが、十年来不動のトップ3の輸出相手国で、この3国への輸出がシェアのおよそ6割を占めている。 日本は2016年度で15位だが、ペルー通商観光省は、コーヒーの輸出規模において、日本を伸びしろのある市場だと見込んでいる。現在600万ドル規模の対日コーヒー輸出売上は、1100万ドル規模まで伸ばすことが可能だとエドゥアルド・フェレイロス通商観光大臣は、昨年ブリーフィングしている。クチョ氏の指摘するインフラ整備や生産者の格差是正により、生産が安定化すれば、Cafés del Perúの商標を日本でも目にする機会が増えていきそうだ。
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