- TOP
- COFFEE BREAK
- 世界のコーヒー
- 【駐日大使のコーヒーブレイク】駐日ニュージーランド大使
- 【駐日大使のコーヒ…
COFFEE BREAK

世界のコーヒー-World-
【駐日大使のコーヒーブレイク】駐日ニュージーランド大使
【駐日ニュージーランド大使】 スティーブン・ペイトン閣下 社会もコーヒーも、とてもリラックス。
ニュージーランドの首都ウェリントンはここ数年、コーヒーが美味しい街の一つとして世界から注目を集めています。自国ならではのコーヒーの魅力を、大使にお話していただきました。
大使公邸でくつろぐスティーブン・ペイトン大使。「コーヒーは毎日、朝食の時にいただきます。あとは音楽を聴いたりしながらリラックスタイムに」
コーヒーとミルクの、ベストマッチ。

美しい日本庭園の緑を望む公邸の応接室。カーペット、テーブル、椅子に至るまで、公邸内のインテリアは全て本国から取り寄せたものだ。
今やニュージーランドの人々の日常生活に溶け込み、とても身近な存在になったコーヒー。中でも最もポピュラーなのが〝フラットホワイト〟と呼ばれるタイプだ。スチームしたミルクをエスプレッソに注いだもので、かなりキメの細かいクリーミーな泡状のミルクがエスプレッソと絡み合い、飲み心地はとても軽やか。さらりと優しい味わいのミルクコーヒーで、まさに酪農王国のニュージーランドらしいコーヒーといっていいだろう。 「私もコーヒーの中ではフラットホワイトのスタイルが一番好きです。家ではフレンチプレスを使っていて、ミルクを少し入れるかブラックでいただきますが、コーヒーショップで飲むときはフラットホワイトです。エスプレッソにお湯を足した〝ロングブラック〟と呼ばれるタイプも時々、飲みます。フラットホワイトはニュージーランドとオーストラリアのどちらが発祥なのか、未だに論争が続いていて、決着は付いていません」 ニュージーランド大使館のある渋谷に、昨年、ウェリントンを拠点とするコーヒー専門店が日本のカフェ1号店をオープンした。ここでも一番の人気がフラットホワイトだ。日本を訪れるニュージーランドやオーストラリアの観光客の数は年々、増えていて、彼らは日本でフラットホワイトが飲める店があることを知ると、大喜びして訪ねてくるという。また、留学などでニュージーランドに滞在してフラットホワイトを知ったという日本人のお客さんが来店することも多いのだそうだ。 ニュージーランドを代表するお菓子の一つとしてあげられるのは「パブロバ」。メレンゲと生クリーム、季節のフルーツで作られる。 「その名前は、ロシアのバレリーナ、アンナ・パブロバ(パブロワ)に由来しています。レストランで食事のデザートとして出てくることが多く、とても口当たりが軽くていくらでも食べてしまいそうなので、要注意です(笑)」 多忙な公務の合間を縫って、オフの日には都内を歩いているという大使。 「私は歩くことが好きで、渋谷から山手線に乗ってどこかの駅まで行って、そこから歩いて帰ってくるということをよくしています。3〜4時間、歩くことも珍しくありません。 その道すがら、見つけたカフェに立ち寄って、コーヒーをゆっくり飲んで、そしてまた歩きます。山登りも好きで、昨年は富士山の山頂まで行きました。これはかなり大変でしたが、 山頂から朝日が昇るのを見たときは、とても感動しました。時間があれば、日本の古い山道、歴史的なエピソードのある山道などを歩いてみたいと思っています」

左から:大使館近くにあるニュージーランドのコーヒーが味わえるカフェには大使館スタッフもよく訪れる。今日は参事官がコーヒーブレイク中。/温かみのあるウッディーな家具でまとめられた公邸内。

壁を彩るのは本国で活躍する現代アーティストの作品を含め、ヴィヴィッドな絵画。ラグビーのニュージーランド代表選手のサインで埋め尽くされたユニフォームも飾られている。
もっと知ってほしい、ニュージーランドのこと。

「夏の北海道、そして沖縄も。行ってみたい日本の場所がたくさん」と大使。

ニュージーランドのスイーツ「パブロバ」。真っ白な生クリームとフルーツのコントラストが美しい。外はサクッと、中はふんわりで、とても軽い食べ心地。お祝いやパーティなどで出されることが多い。

