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COFFEE BREAK
![コーヒーの基礎知識](/webmagazine/img_assets/icon_cate05.png)
コーヒーの基礎知識-Basics-
レギュラーコーヒーについて知ろう
一見、どれも同じに見えるコーヒー豆ですが、様々な土地で栽培され、たくさんの種類があります。
コーヒー豆の名前には、生産地名やその地域の山の名前、出荷する港の名前などが付けられていることが多く、栽培された土地の風土によって、味も、香りも、とってもバラエティ豊かなんです。
コーヒー豆の生産地
コーヒーは、そのほとんどが、赤道をはさんで北緯25度から南緯25度、
北回帰線と南回帰線の間の「コーヒーベルト」と呼ばれる熱帯地域のエリア、
約60ヶ国によって栽培されています。
今回は、日本でもおなじみの12種類の豆を例に、それぞれのコーヒー豆がもつ特徴を紹介します。
![](/assets_regular/img/learning/img-production-01.png)
コーヒー豆の種類と特徴
ブラジル
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-01.jpg)
世界第1位のコーヒー生産国でとれる、アラビカ種のコーヒー豆。
酸味と苦味のバランスが良く、ブレンドのベースにも最適。サントス、サンジョゼなど人気の銘柄がある。
- 香り
-
- カラメルのようなにおい
- 香ばしいにおい
- ナッツのようなにおい
- 煎り大豆のようなにおい
- 味
-
- 酸味
- すっきりした酸味
- 苦味
- まろやかな苦味
- 甘味
- ―
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- キレのある
- すっきりとした
- さっぱりとした
- マイルドな
- ニュートラルな
コロンビア
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-02.jpg)
山岳地帯で地質・気候ともにコーヒーの栽培に適した地でとれる豆は高品質。
華やかな香りと豊かなコクがありながらも、マイルドな味わいが特徴。他の豆との相性も良く、ブレンドにも適している。
- 香り
-
- 花のようなにおい
- ナッツのようなにおい
- 甘酸っぱいにおい
- カラメルのようなにおい
- 香ばしいにおい
- 甘いにおい
- 味
-
- 酸味
- すっきりした酸味 まろやかな酸味
- 苦味
- すっきりした苦味 まろやかな苦味
- 甘味
- 甘酸っぱい
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- キレのある
- すっきりとした
- さっぱりとした
- クリアな
- マイルドな
- まろやかな
- やわらかな
- 芳醇な
- リッチな
グアテマラ
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-03.jpg)
豊かな降雨量と肥沃な火山灰土壌など、コーヒーの栽培に適した立地条件でつくられたコーヒー豆。
芳醇な香りとともに酸味やコクも愉しめるので、多くの人々に愛されている。
- 香り
-
- 甘いにおい
- 花のようなにおい
- カラメルのようなにおい
- チョコレートのようなにおい
- 香ばしいにおい
- 味
-
- 酸味
- すっきりした酸味 シャープな酸味
- 苦味
- すっきりした苦味 まろやかな苦味
- 甘味
- 甘酸っぱい
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- キレのある
- すっきりとした
- さっぱりとした
- クリアな
- シャープな
- まろやかな
- 芳醇な
エルサルバドル
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-04.jpg)
穏やかな酸味、やわらかな苦味、ほのかな甘味で、品質の高さに定評がある。
そのバランスの良さで、ベーシックなブレンドに欠かせない存在。インパクトのある豆と相性が良く、味わいを上手に引き立てる。
- 香り
-
- 甘酸っぱいにおい
- 甘いにおい
- 香ばしいにおい
- 味
-
- 酸味
- すっきりした酸味 さわやかな酸味
- 苦味
- まろやかな苦味
- 甘味
- 甘酸っぱい
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- キレのある
- さっぱりとした
- マイルドな
- ニュートラルな
- すっきりとした
- クリアな
- まろやかな
- やわらかな
コスタリカ
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-05.jpg)
スペイン語で「豊かな海岸」を意味する国名に相応しく、太平洋側の山地で栽培されたコーヒー豆は、豊かなコクと香りに恵まれている。
本来の美味しさを味わうには、フレンドよりストレートがおすすめ。
- 香り
-
- 桃のようなにおい
- 甘いにおい
- ナッツのようなにおい
- 小果実(ベリー)のようなにおい
- 香ばしいにおい
- 甘酸っぱいにおい
- 味
-
- 酸味
- すっきりした酸味 シャープな酸味
- 苦味
- すっきりした苦味 まろやかな苦味
- 甘味
- 甘酸っぱい
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- キレのある
- すっきりとした
- さっぱりとした
- クリアな
- マイルドな
- 芳醇な
- シャープな
ブルーマウンテン
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-06.jpg)
ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の限られた地域でのみ栽培される希少なコーヒー豆。
豊かな風味と芳香が特徴的で、酸味、甘味などのバランスに優れたクセのない味わい。
- 香り
-
- 甘酸っぱいにおい
- 甘いにおい
- 香ばしいにおい
- ナッツのようなにおい
- 味
-
- 酸味
- すっきりした酸味
- 苦味
- まろやかな苦味
- 甘味
- 甘酸っぱい
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- すっきりとした
- さっぱりとした
- クリアな
- まろやかな
- やわらかな
モカ
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-07.jpg)
「モカ」として親しまれている、エチオピア産のコーヒー豆。
小粒ながら強い酸味とコクを兼ね備え、フルーティな香りが味に良いアクセントを添える。
- 香り
-
- 甘酸っぱいにおい
- 果実のようなにおい
- すもものようなにおい
- 柑橘類(シトラス)のようなにおい
- 甘いスパイス(カルダモン、シナモン)のようなにおい
- 甘いにおい
- 花のようなにおい
- 味
-
- 酸味
- 広がる酸味 まろやかな酸味
- 苦味
- ―
- 甘味
- 甘酸っぱい 甘味が後に残る
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- すっきりとした
- クリアな
- シャープな
- マイルドな
- まろやかな
- やわらかな
- 繊細な
- 芳醇な
- リッチな
ケニア
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-08.jpg)
赤道直下の山岳地帯で栽培される、大粒で品質の良いアラビカ種のコーヒー豆。
強い酸味が感じられるのが大きな特徴。キレがあり、後味もすっきりしているため、さわやかな印象のコーヒー。
- 香り
-
- 甘酸っぱいにおい
- 甘いにおい
- 花のようなにおい
- 味
-
- 酸味
- すっきりした酸味 シャープな酸味
- 苦味
- すっきりした苦味
- 甘味
- 甘酸っぱい
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- キレのある
- すっきりとした
- クリアな
- シャープな
- 繊細な
- 味の強い
- 芳醇な
- リッチな
キリマンジャロ
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-09.jpg)
アフリカを代表するタンザニア産のコーヒー豆。
口に含んだ瞬間に強い酸味が感じられ、豊かな香りを漂わせる。ミルクや砂糖を加えても風味が損なわれず、様々な愉しみ方ができる。
- 香り
-
- ナッツのようなにおい
- 穀物のようなにおい
- 香ばしいにおい
- 甘酸っぱいにおい
- 味
-
- 酸味
- すっきりした酸味 酸味が後に残る
- 苦味
- ―
- 甘味
- 甘酸っぱい
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- シャープな
- すっきりとした
- ライトな
- キリッとした
ハワイコナ
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-10.jpg)
ハワイ島の標高4205mのマウナ・ケア山の西側の斜面にあるコナ地方で栽培されている希少なコーヒー豆。
トロピカルな香りの中に酸味とコクを感じる、日本でも人気の銘柄。
- 香り
-
- 甘酸っぱいにおい
- 柑橘類(シトラス)のようなにおい
- 甘いにおい
- 香ばしいにおい
- 味
-
- 酸味
- シャープな酸味 酸味が後に残る
- 苦味
- シャープな苦味
- 甘味
- ―
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- キレのある
- シャープな
- ストロング
マンデリン
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-11.jpg)
スマトラ島のみで栽培され、インドネシア産コーヒー豆の中でわずか10%程度しか採れない希少な銘柄。
やわらかな酸味と強い苦味、スパイスのような香りが愉しめる。
- 香り
-
- 甘いにおい
- スパイスのようなにおい
- 桃のようなにおい
- 甘いスパイス(カルダモン、シナモン)のようなにおい
- 味
-
- 酸味
- 酸味が後に残る
- 苦味
- すっきりした苦味 まろやかな苦味
- 甘味
- ―
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- ストロング
- 芳醇な
- リッチな
- シャープな
ベトナム
![](/assets_regular/img/learning/img-beans-12.jpg)
強い苦味、香ばしい香りが魅力で、ミルクとも相性が良いロブスタ種のコーヒー豆。
世界最大のロブスタ種生産国ベトナムのコーヒー豆は、アジアブームに伴って日本でも人気が高まっている。
- 香り
-
- 香ばしいにおい
- 煎り大豆のようなにおい
- 穀物のようなにおい
- 麦茶のようなにおい
- 麦芽のようなにおい
- 味
-
- 酸味
- ―
- 苦味
- シャープな苦味 苦味が後に残る
- 甘味
- ―
- 口あたり
-
- 舌触りのよい
- なめらかな
- とろみのある
- ボディのある
- 舌触りのよい
- 全体の印象
-
- 味の強い
- ストロング
- 重い
- シャープな
焙煎の種類(ロースト)
コーヒーの生豆を煎ることを焙煎といいます。
焙煎することで生豆の持つ特徴的な味わいや香りを引き出します。
浅煎り(浅煎りの豆は飲用ではなくテスト用に使用される場合があります。)
ライト・ロースト
黄色がかった小麦色の外観。
コクや香りが優しくフレッシュな印象。
![](/assets_regular/img/learning/img-roasting-01.jpg)
シナモン・ロースト
シナモン色の外観。
ライト・ローストに比べて、香りが深い。
酸味のある良質な豆に適した焙煎。
![](/assets_regular/img/learning/img-roasting-02.jpg)
中煎り
ミディアム・ロースト
栗色の外観。
酸味と苦味が感じられ、
口あたりがやわらか。
アメリカンコーヒー向きの焙煎。
![](/assets_regular/img/learning/img-roasting-03.jpg)
ハイ・ロースト
茶褐色の外観。
日本でも一般的な焙煎で、
酸味は抑えられていて、
甘味や苦味が強い。
![](/assets_regular/img/learning/img-roasting-04.jpg)
シティ・ロースト
鮮やかなコーヒーブラウンの外観。
酸味と苦味のバランスがとれ、
ロースト香も強い。
![](/assets_regular/img/learning/img-roasting-05.jpg)
深煎り
フルシティ・ロースト
黒褐色の外観。
コクがしっかり感じられ、
酸味はほとんどない。
アイスコーヒー向きの焙煎。
![](/assets_regular/img/learning/img-roasting-06.jpg)
フレンチ・ロースト
外観は深い黒褐色で、
豆の表面に脂肪分が出てくる。
苦味、ロースト香が強く、
カフェオレ向きの焙煎。
![](/assets_regular/img/learning/img-roasting-07.jpg)
イタリアン・ロースト
外観はほとんど黒に近い。
強い苦味との濃厚なコクが特徴。
エスプレッソやカプチーノ向きの焙煎。
![](/assets_regular/img/learning/img-roasting-08.jpg)
挽き方の種類(グラインド)
焙煎したコーヒー豆を抽出器具に合わせて挽くのが、
美味しさのポイントです。
極細挽き
粒の大きさは、白糖ぐらい。
エスプレッソや
ターキッシュコーヒーに
適している。
![](/assets_regular/img/learning/img-grind-01.jpg)
細挽き
粒の大きさは、
白糖とグラニュー糖の中間ぐらい。
ウォータードリップで淹れる
ダッチコーヒーなどに適している。
![](/assets_regular/img/learning/img-grind-02.jpg)
中細挽き
粒の大きさは、グラニュー糖ぐらい。
一般に市販されている
グラインドコーヒーはこのタイプが多い。
ペーパードリップ式や
コーヒーメーカーなどと相性が良い。
![](/assets_regular/img/learning/img-grind-03.jpg)
中挽き
粒の大きさは、
グラニュー糖とザラメの中間ぐらい。
サイフォン式や
ネルドリップ式に適している。
![](/assets_regular/img/learning/img-grind-04.jpg)
粗挽き(荒挽き)
粒の大きさは、ザラメ程度。
パーコレーターで淹れるときに
適している。
ペーパードリップ式とも相性が良い。
![](/assets_regular/img/learning/img-grind-05.jpg)