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COFFEE BREAK
インタビュー-Interview-
パパイヤ鈴木【振付師】
ニューヨークの思い出、陽気なコーヒースタンド。
パパイヤ鈴木【振付師】
2年前、一念発起で30キロの減量に成功した"意志の強い男"、パパイヤ鈴木さん。意外にも昔から甘いものは食べないのだそうだ。 そんなパパイヤさんの、コーヒーとの付き合い方とは......?
僕は普段、ダンサーや振付師の仕事をメインにやっていて、ダンスのステージに立つことも多いんです。本番前の発声練習の際には、喉を温めるために、いつも温かいコーヒーを飲んでいます。甘くなくて、口の中がすっきりして、さらに美味しい飲み物といえば、僕にとってはまずコーヒーなんですよ。香りもいいので気分もよくなれるし......仕事のときはそんなふうにコーヒーのお世話になっています。基本は何も入れないのが好きで、ドリップ・コーヒーのブラックか、エスプレッソをよく飲みます。
コーヒーは、味わうだけでなく、いれる過程から充分に楽しめますよね。豆をコーヒー・ミルに入れてガリガリ挽くところから始まり、挽いた豆をフィルターに移す。と、その瞬間からいい香りが立ちのぼり、お湯を注いでいくほどにさらにどんどん広がって......という具合に、ちょっとしたイントロダクション(=導入部)があるところがおもしろい。
夜はコーヒーそのものというよりも、お酒とコーヒーを楽しみます。沖縄で知った「泡盛コーヒー」というリキュールは、泡盛にコーヒー豆を漬けたもので、僕はこれに目がないんです。あるいは、焼酎を牛乳で割った「ミルク酎ハイ」にエスプレッソをちょっと入れたり......これは美味しいのですが、かなり強力(笑)。酒好きでコーヒー好きの人にはぜひおすすめしたいです。
この素敵な男性に、カプチーノを!
カウンターの中に二人の男性店員がいました。この二人をAくん・Bくんとします。まず、Aくんから「何にする?」(英語で。以下同)と聞かれ、答えようとしたら、Bくんが横から「君だったらカプチーノだろ?」といきなり言うんです。僕はさっぱり意味がわからなかったんですが......でもまあいいか、と。「じゃあ、カプチーノを」と言ってみた。そしたらBくんが「この素敵な男性にカプチーノを!」と叫び、Aくんがすごく陽気に「オッケー!!」って......。彼らはきっと、リュックを背負ったひげ面のちょっと怪しいアジア人の僕に対して、〝ちょっとからかってやるか?〟みたいな感じだったのだと思います。〝バカなことやってるなあ、こいつら〟って僕は思いましたが、なんだか憎めない人たちで......。
日本人の場合は、仕事のときはただ仕事だけというイメージがありますが、仕事の中にも自分たちで勝手に楽しみを見出していく感覚というか、彼らアメリカ人のそんないたずら坊主な感じが、非常に楽しかった。
おもしろかったので、次の日も同じ店に行ったんですよ。そしたら、前日と同じお兄ちゃんたちが、「オー、ミスター・カプチーノ!」って笑顔で迎えてくれて「注文はわかってるよ、カプチーノだろ?」って。それで大きなカップで出してきた。やった、サービスでごちそうしてくれた!って思ったんだけど、しっかり値段も高かった(笑)。今でも笑っちゃういい思い出です。