- TOP
- COFFEE BREAK
- インタビュー
- 篠山輝信【俳優】
- 篠山輝信【俳優】
COFFEE BREAK
インタビュー-Interview-
篠山輝信【俳優】
仕事と私とコーヒーと。 Vol.11
篠山輝信【俳優】
俳優、タレントとして活躍中の篠山輝信さん。まだ初心者、といいながらも自分なりのスタイルでコーヒーブレイクをしっかり楽しんでいるようです。
「コーヒーを飲みながら本を読むのが僕の大好きな時間。仕事が終わり、家で本を読もうと思った時は必ずコーヒーを買って帰ります。今はレイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説にはまっています。ものすごく気の利いた台詞やかっこいい文章が次々と出てきて、どんどん引き込まれます」 篠山輝信さんがコーヒー党になったのは、じつは最近の話。 「家族はコーヒー好きで、毎朝飲んでいました。でも自分では〝苦い水〟のイメージが強くて手が伸びることはなかった。一人暮らしを始めてからも、苦手意識をずっともったままでした」 変化が訪れたのは2年前。きっかけはコンビニの100円コーヒーだった。 「安くて美味しいとみんながいうので、つい買ってみたら、〝あれ? 意外に美味いな〟と思ってしまって......ついに僕の味覚も大人になってきたということだったのかもしれません(笑)」
僕にとってコーヒーは、替えがきかない飲み物。
同じ頃、テレビ番組でネパール中部の町、ポカラへ。現地に移住した日本人が経営するコーヒー農園を訪ねた。 「ここで飲んだコーヒーは忘れられない一杯になりました。口に入れるとうま味やほのかな酸味が一気に広がって、苦味はほとんど感じられない。衝撃でした。コーヒーってこんなに美味しい飲み物だったのか、すごいなあと」 今やコーヒーを飲むことは習慣に。 「ミルクや砂糖は使いません。甘いものが欲しければブラックコーヒーとドーナツ、みたいなのがいい。コーヒーの味に他の要素は入れたくないんです。 コーヒーを飲んでいると、体と心が心地よくくつろいで、時間がゆっくりと流れていくようなモードになります。そういう感覚は、コーヒー以外の飲み物ではちょっと作り出せないのではないかと思います。お酒を飲んでいる時の感じとはまた違う......今の僕にとって、コーヒーは〝替えがきかない〟飲み物になってきたというのが実感です」 今年の夏の舞台で14歳の少年役を熱演。内気な少年マイクが、転校生と二人、盗んだ車で旅に出るお話だ。 「台本を読んで、マイクの気持ちがわかる、自分にもある、と思うことができた。それで、14歳ならどう思うだろうかということはあえて考えず、自分が感じたままに演じていこうと思いました。お芝居の中で、旅の途中に小さな村のパン屋の前を通った時、少年二人が急にコーヒーを飲みたくなるシーンがあるんです。カップに入ったコーヒーを飲みながら、二人はちょっと大人の階段を上ったような、得意な気分になるのですが、僕も最近コーヒーを飲めるようになったから、すごく共感できました(笑)」 全国各地を巡るレポートの仕事では東北の被災地を含め、現地の人との飾らないふれあいが好評を博している。 「多くの人に何かを伝えるんだという使命感というよりも、素直に自分がわからないことを知りたいという思いで臨んでいます。被災地には継続して行っていて、知り合いになった人たちにまた会いにいくという感じなので、気になることがあれば遠慮せずに聞いている。そのようなスタイルで視聴者の皆さんがわかりやすいと言ってくださるのは嬉しいことだと思っています」