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新しい北欧インテリアの魅力に触れるカフェ デンマーク:ルイーズ・ロー・ギャラリー・コンセプトストア
北欧デンマークの首都コペンハーゲンで、最近目につくのは、家具、服、フレグランス、文具、本を集めた「ライフスタイルショップ」。そして、そこにはこだわりをもったカフェが併設されているのが特徴です。 昨年オープンした、「ルイーズ・ロー・ギャラリー」もそんな店のひとつ。元ファッション・デザイナーのオーナーの好みを反映したカフェを訪ねました。
新しい北欧インテリアの魅力に触れるカフェ。
Vol.91 デンマーク:ルイーズ・ロー・ギャラリー・コンセプトストア(Louise Roe Gallery Concept Store) louiseroe.dk コペンハーゲンの観光スポットのひとつ、「ローゼンボー宮殿」に近い、ガメル・ムント通り。1500年代には造幣局があり、国内最初の貨幣が作られた由緒ある建物が並ぶ通りだが、現在では、老舗の音楽出版社、広告会社、レトロな床屋、デンマーク王室御用達の花屋、ファッションやインテリアブランドのフラッグシップストアと、様々なジャンルの店が集まり、新旧ショーウインドーのコントラストが楽しめる通りとして知られる。デザイナーのルイーズ・ローさんの店、「ルイーズ・ロー・ギャラリー」は、2018年10月、この通りの中心部にオープンした。
広い店内には大理石のテーブルに背面に籐をあしらった椅子、マットなメタルの背の高いキャビネットというモノトーンの家具が置かれ、グリーンやピンク、ブルーのガラス器が彩りを添える。カフェには、ベビーカーを押したママ達、打ち合わせ中の男性、PCで仕事中の女性と、多くの客がいるにもかかわらず、天井が高いせいか、どこか静謐な雰囲気が漂っている。
「2010年にブランドを立ちあげて、オリジナルの家具や小物を作り、メッセやフェアなどに出展し多くのバイヤーさんに立ち寄っていただきましたが、限られた空間と期間の展示では、プロダクトの特徴を伝えられないと思いました。そこで、コンセプト・ストアをオープンし、ブランドの世界観を表現することにしました。」と、オーナーのルイーズさんは話す。
「ファッション、インテリア、食、すべてがライフスタイルを作るものです。ここにカフェを作るのは当然のなりゆきでした。ギャラリーやショールームは立ち寄りにくいものですが、カフェなら気軽に利用していただけますから」というのが、カフェを併設した理由だという。
カフェのメニューは、朝食、ランチのほかに、ケーキやチーズなどの軽食もあり、旅行者やビジネスランチでの利用も多いという。オーガニックの野菜を中心にした食材を使っている。コーヒー豆ももちろん、オーガニックかつダイレクト・トレードのものだ。
「イタリアンコーヒーの特徴的な苦味がおいしいと思うので、うちではエスプレッソ用の豆をアレンジして使っています。いまは、ウガンダのオーガニックファームからのもので、挽き方は中挽きです。ヴァニラとハチミツ、アーモンドのような風味です」と、バリスタのニコラスさん。
「近年、北欧のゆったりとした生活を表した「ヒュッゲ」が注目され、コペンハーゲンへの訪問客が増えています。今後はファッションやデザインをテーマにしたイベントを開催し、より多くの人にルイーズ・ローのプロダクトの魅力を知っていただきたい。」と、ルイーズさんは話す。店内のカフェも大きく貢献するにちがいない。
ルイーズ・ロー・ギャラリー、コンセプト・ストア(Louise Roe Gallery Concept Store) louiseroe.dk Vognmagergade 9, 1120 Kφbenhavn K TEL: (+45) 3535-0110 営業時間 8:00-18:00 (月〜木) 8:00〜19: 00(金)10:00 〜17:00(土)