- TOP
- COFFEE BREAK
- 世界のコーヒー
- Vol.69 アメリカ合衆国:デヴォシオン(DEVOCIÓN)
- Vol.69 アメ…
COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.69 アメリカ合衆国:デヴォシオン(DEVOCIÓN)
「ロースターがあるカフェ」を紹介しているシリーズ。今月はアメリカ・ニューヨークのお店を訪ねます。
まずは、植物があふれる居心地のよいカフェで味わう、フレッシュなコーヒーの魅力をご紹介。
フェデックスで届く、フレッシュなコーヒー豆のだいご味。
Vol.69 アメリカ合衆国:デヴォシオン(DEVOCIÓN) www.devocion.comブルックリンのウィリアムズバーグ地区にある、「デヴォシオン」。スペイン語で「献身」や「深い愛情」という意味の店名だが、その名の通りコーヒーにたっぷり愛情を注いだカフェだ。コンセプトはいかにフレッシュなコーヒーを買って、運んで、ローストすること。ここでサーブするコーヒーは、すべてコロンビア産のオリジナルの豆を使っている。マーケティングとビジネス発展部門のディレクター、ジョナサン・ドレサーさんは「コロンビアの気候や土壌、土地の形はユニークで、美味しいコーヒーに恵まれています。それぞれの土地によって、まるでアフリカやコスタリカ産のように違った味わいのものが取れるのです」と話す。
コロンビアの農家から購入した豆は、コロンビアの首都ボゴタで精選処理・選別を経て生豆の状態でニューヨークへと出荷される。そのスピード感が、ジョナサンさんのこだわりだ。
「私は、生豆を一刻も早くローストすべきだと考えています。ですから、ボゴタからニューヨーク・ブルックリンまではフェデックスを使ってひと晩で運搬し、到着次第、カフェの店頭にあるロースターで焙煎します。お店によっては、生豆ならば6カ月から1年保存しているところもありますが、私たちはフレッシュさにこだわっていますから。精製してからローストするまで10日以上かけることはありません」と、ジョナサンさん。
併設するカフェには、「コロンビアのトロピカルな雰囲気を感じてほしい」との思いから、コロンビアの植物やコーヒーの木で壁を飾った。ロースターは、店頭のガラス張りのスペースに設置。カフェへ続く廊下からもストリートからも、ローストする様子を見ることができる。オープンキッチンのように中で何が起こっているか、誰からもわかるように配慮した。また清潔さを保つように、焙煎前後では毎日約1時間ずつ念入りに清掃を行っている。
今年の春には、2号店もブルックリンのダウンタウン地区にオープンする。
「ニューヨーカーは、ローストするまでにかかった時間の違いがわかるほど舌が肥えている。私たちが目指しているものや新鮮さの価値を理解してくれているので、好評を得たのだと思います」
今後は「カスカーダ」と呼ばれる、コーヒーの木の実で作られたフルーティーな味わいのハーブティーを商品化する予定。コーヒーにとことんこだわった、カフェの新しいアプローチが楽しみだ。
デヴォシオン(DEVOCIÓN) www.devocion.com 69 Grand St Brooklyn, NY 11249 TEL. 718-285-6180 営業時間 7:00〜19:00(月〜金) 8:00〜19:00(土・日)