- TOP
- COFFEE BREAK
- 世界のコーヒー
- Vol.62 ドイツ:Veggie No. 1 ベギー・ナンバーワン
- Vol.62 ドイ…
COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.62 ドイツ:Veggie No. 1 ベギー・ナンバーワン
今月のドイツは、社食や学食といった「共有スペースのカフェ」がテーマです。
実はあまり評判がよくないドイツの大学の学食。しかし、あるアイデアで大評判となった学食がベルリンにあります。ここでランチ&コーヒータイムを楽しめば、頭が良くなる......かはわかりませんが、ヘルシーで体に負担も少ないそう。
今回は、ドイツ初のベジタリアン学食のカフェをご紹介します。
ヘルシーな食事&美味しいコーヒーで勉強がはかどる? ベルリン自由大学の、ベジタリアンカフェテリア。
Vol.62 ドイツ:Veggie No.1 ベギー・ナンバーワン
www.stw.berlin/mensen.html
肉食のイメージが強いドイツだが、実は"草食化"が進んでいる。ここ10年でベジタリアンの数は倍増し、現在、その数はドイツ国民の1割近い、600万人だ。特に18〜29歳の女性が多いため、いまや学食メニューの4割〜半数以上がベジタリアン向けにシフトされている。ブームに先駆けて、2010年にスタートしたドイツ初の完全ベジタリアン学生食堂が、ベルリン自由大学の「ベギー・ナンバーワン」だ。
43ヘクタールという広大なキャンパス内に、11軒もの食堂を持つベルリン自由大学。「ベギー・ナンバーワン」は、価格はメインディッシュが1.30ユーロ〜と格安に抑えながらも学生のリクエストに応えて日々改良を加え、学生だけでなく教授やスタッフ、近隣の一般客をもひきつける人気店となった。なかでもこのカフェテリアは現金が使えるということもあって、学外からのお客も気軽に利用できる。(学内の他の食堂はチャージ式のカードを購入するシステム)
ヴィーガン対応メニューを強化してほしいという要望が多かったため、ラテには豆乳やオーツミルクを使用。コーヒー豆もエスプレッソ用、フィルターコーヒー用ともにフェアトレードのオーガニックのものを選んでいる。学生向けということで価格は安い方がいいのだが、若い世代、特にベジタリアンの学生たちは環境や健康への意識も高く、かつ味にもうるさい。こだわりのカフェが集まるベルリン市内ではライバルも多く、学食だからといって気が抜けないのだ。経営側としてはそこが最も難しい点だという。
現在はメニューの6割がオーガニックで、ヴィーガン向けも当初の2割から4割に増やし、好評だ。軽食もオーガニックの全粒粉パンを使ったヴィーガン・サンドイッチを常時数種類揃えるほか、スイーツにも必ず一品、豆乳やひまわり油を使ったものを入れるようにしている。
このカフェテリアによく訪れるという法科の学生は言う。
「私はベジタリアンではないけれど、ここはコーヒーも美味しいから。そもそも学生食堂の肉料理って量が多くて脂っこくて消化に悪い。学生は胃じゃなくて、頭を働かせないといけないですからね!」
Veggie No. 1 – die grüne Mensa
www.stw.berlin/mensen.html
Van’t-Hoff-Strasse 6, 14195 Berlin
営業時間 11:00〜15:00(月〜金)
土・日休