- TOP
- COFFEE BREAK
- 世界のコーヒー
- Vol.29 スウェーデン:ウグラ・カフェバー(Uggla Kaffebar)
- Vol.29 ス…
COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.29 スウェーデン:ウグラ・カフェバー(Uggla Kaffebar)
今回はスウェーデンの第3の都市マルメが舞台。コペンハーゲンよりもフードシーンが面白いと、ニューヨークタイムズが選ぶ2016年に訪れるべき52カ所の第9位となったスウエーデン南部のスコーネ地方の最大都市でもあるこの都市はコーヒーシーンも活発で、独自のシステムでに ぎわうカフェが登場してきています。Vol.29のカフェは、コーヒーはもちろん、 オーナーが手がけるネット販売の有機野菜も美味しいと話題の店です。
インターネットで注文した有機野菜も引きとれるカフェ。
Vol.29 スウェーデン:ウグラ・カフェバー(Uggla Kaffebar)
www.facebook.com/ugglakaffebar
スウェーデン第3の都市マルメ。首都のストックホルムからは600km以上離れるが、オーレスン海峡を挟んで対岸に位置するデンマークの首都コペンハーゲンからはたったの40km程度。電車で30分。大都市コペンハーゲンの弟分のような位置付けであったが、ニューヨークタイムズは、フードシーンはコペンハーゲンよりも注目とされ、脚光を浴びつつあり、コーヒーシーンも活発になってきている。
マルメの人気カフェ「ウグラ・カフェバー」は、お洒落なカフェなどが集まるサン・クヌット地域に2014年オープン。2015年7月には"スウェーデン版ミシュラン"ともいわれるレストランガイド「ホワイトガイド」のベストカフェ・新人賞など、多くの賞を受賞している。
オーナーは、カフェ経営で名をはせたヨハナ・リンドスコッグさんと、情報誌を主宰するアイエ・リュングベリさんのふたり。アイエさんは有機野菜のネット販売も手がけており、ウグラ・カフェバーでは週1回、有機野菜の引き取りもできることで話題となった。
「有機野菜のお客様は小さな子供をもつ親から調理師まで。遠方からも来るわ。共通するのは料理が好きで、ここでロールスロイス級の品質の高い野菜が手に入るってことをわかっている人よ」とヨハナさん。 野菜を取りに来てついでにコーヒーを飲んだり、手作りのオーガニック蜂蜜を買ったりと、カフェの売り上げにも好影響があるようだ。
ウグラ・カフェバーでもこの有機野菜をピクルスやつけ合わせとしてメニューに載せている。有機野菜の販売はいまはまだ予約制だが、春にはカフェの外に野菜用の棚を作って販売することを考えているそうだ。
ウグラでは、コーヒーメーカーで作り置きしたコーヒーのことを、スウェーデン語の俗語で "スヌットカフェ"と呼ぶ。直訳すると"警察コーヒー"、警察もののドラマで刑事が飲んでいるあまり美味しくないコーヒーのイメージだ。とはいえ、この店の"スヌットカフェ"は一味もふた味も違う。
マルメの水は硬水なので軟水に処理したうえで、ハイスペックなコーヒーメーカーでいれている。豆は、コペンハーゲンの有名店「コーヒー・コレクティブ」だけでなく、スウェーデン各地とベルリンの小規模焙煎所をラインナップに加え、季節や天気に合わせて日替わりで出す。近い将来には、ウグラ・オリジナル焙煎のコーヒーを提供すべく、地元マルメの焙煎所と交渉を行っている。
「私たちの店がいろいろな賞を受賞して、新聞等で読んでくる人も増えたわ。老人ホームに住む86歳の老夫婦がバスに乗ってやってきたりもしたし、海外から来る人もいるのよ」とヨハナさんは嬉しそうだ。
www.facebook.com/ugglakaffebar
Sankt. Knuts Torg 16, 211 57 Malmö Sweden
Tel. +46 40 611 70 10
営業時間 9:00〜18:00(月〜金)、10:00〜17:00(土・日) 無休
更新日:2016/1/1