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COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.60 イタリア:Tralerighe トラレリーゲ
ミラノでは、フィルターコーヒーの人気が上昇中。中でもジェラートと一緒に楽しめるフィルターコーヒーが話題になっています。今回は、インターナショナルな品揃えで人気の店を紹介します。
新鮮なジェラートをフィルターコーヒーで。
Vol.60 イタリア:Tralerighe トラレリーゲ
www.tralerighelatocafe
ミラノの東、ランブロ公園近くの開発地域に2年前にオープンしたジェラート店。人気は、ケーキにクッキー、スムージー、そしてもちろん手作りのジェラート。添加物を使わずフルーツをふんだんに使ったジェラートは、後味もサッパリ。またたく間に地域の人に愛されるようになり、子どもからお年寄りまで、さまざまな年齢の人たちで一日中賑わう人気店となった。
ミラノ出身のオーナー、アリエレさんはジェラート職人になろうと修業先を探したがなかなか見つからず、やっと見つかった修業先はなんとロンドンのイタリア人が経営するジェラート屋だった。その修業中に出会ったのが、最先端のサードウェーブコーヒーと日本製の円錐型フィルターでいれるフィルターコーヒー。自分のジェラート屋を開くときには、エスプッソ以外にフィルターコーヒーを絶対に置きたいと思った。6年前のことだと言う。
その後ミラノに戻ったアリエレさんはブラジル出身メリリさんと出会い、結婚と同時にこの店をオープン。奥さんのメリリさんはケーキ作りが好きでコーヒーが好き。オープン当初は手作りケーキを出して店を支えた。今ではケーキは職人が作ったもの数種類を置くようになったが、コーヒーをいれる担当はメリリさんに移りつつあると言う。
「コーヒーは後味にこだわりがある」というアリエレさんが選ぶ豆は、100%アラビカコーヒーを使用。メキシコ、ペルー、グアテマラのものを主に取り寄せている。特にフィルターコーヒーには、値段は少し高いがブルンジ産YANDAROというブランドの、コクがありつつ、さっぱりしていて切れ味のあるコーヒー豆を使うのがこだわりだ。フィルターコーヒー、エスプレッソのほか、アレンジコーヒーなども含めて店では常時35種類ほどを出している。
アリエレさんは毎日16種ほどのジェラートを少しずつ作り、売り切れたら作り直すことで新鮮さを保つ。ケーキは職人が焼いたものを毎日4〜6種類。ジェラートもケーキも、常に新鮮なものが食べられるのがこの店の自慢だ。
「イタリアにいながら、イタリア以外のインターナショナルな食べ物を楽しめる場所を目指しているんだ」というアリエレさんの言葉通り、アップルタルトやブラウニー、カップケーキなどイタリアでは珍しい品揃えもこの店の魅力のひとつ。イギリスで修業をして日本製のフィルターに出合い、ブラジル出身の奥さまとこの店を営むアリエレさんならではのインターナショナルでオープンな空間に、今日もお客が詰めかける。
Tralerighe
www.tralerighelatocafe
Via Teodosio 44 milano
Tel.02-91762549
営業時間 8:00〜23:00(3〜9月)、8:00〜20:00(10〜2月)
月休