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COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.11 アメリカ:トビーズ・エステイト・コーヒー・ウェスト・ビレッジ(Toby's Estate Coffee West Village)
アメリカ・ニューヨークは第3次コーヒーブームのまっただ中。コーヒーの飲み比べサービスを行うカフェが増えてきました。Vol.11でご紹介するのは、2014年11月にオープンしたばかりのニューフェース、オーストラリア発の人気カフェ。ここでは、本格派の有料カッピング教室が行われています。
本格派カッピング教室を開催する、オーストラリア発の人気カフェ。
Vol.11 アメリカ:トビーズ・エステイト・コーヒー・ウェスト・ビレッジ(Toby's Estate Coffee West Village)
www.tobysestate.com
アメリカではコーヒー全体のクオリティが上がり、ニューヨークでもハンドドリップの美味しいコーヒーを出すカフェが増えている。コーヒーの飲み方の好みも細分化してきたため、カフェではいろいろないれ方でお客様にサービスするようになってきた。ニューヨーカーのコーヒーに対する関心も深まるいっぽうといったところだ。
オーストラリア発のカフェ「トビーズ・エステイト・コーヒー・ウェスト・ビレッジ」が、ニューヨークに上陸したのは2012年。リッチな風味で深みのあるエスプレッソやニューヨーカーのスタイルに合わせた開放的な空間がブルックリンで好評を博し、瞬く間に大人気のスポットとなった。その後、アパレルショップの「クラブ・モナコ」の一画にフラットアイロン支店をオープン。そして、2014年11月末、ニューヨークで一番のコーヒー激戦区ウェスト・ビレッジに3店舗目を開く。
並み居る老舗の強豪カフェとこの店が違うのは、「ブリュー・パーラー」という地下のスペースでコーヒーの教室を開催していることだ。自宅でできるハンドドリップの教室や、エスプレッソについての知識、上手にミルクで描くラテアートの教室、そして誰でも気軽に体験できる「パブリック・カッピング」(5ドル/要予約)の教室がある。
そこで、クラスがスタートしたばかりの12月初め、「パブリック・カッピング」に参加してみた。
土曜日の朝10時に「トビーズ・エステイト・コーヒー・ウェスト・ビレッジ」を訪れると、フラットアイロン店のアシスタント・マネージャーで講師のショバーン・サンさんが元気にお出迎え。生徒は他に、「いつかカフェを開きたい」というエミリーさん、ライアンさんのカップルが1組。全員がカッピング初体験だが、少人数でのクラスだからとてもフレンドリーな雰囲気だ。
テーブルにはグアテマラ産とエチオピア産のコーヒー豆が2種類ずつ並ぶ。まずは豆をよく観察。続いてショバーンさんが、「ハンドドリップ用とエスプレッソ用にそれぞれ豆を挽き、"ドライ"の香りを嗅ぎましょう。挽いた豆はカップを横からポンポン叩くと香りが出やすいんです」と説明してくれる。
ここでお湯を足し、粉が固まった"クラスト"状態で、さらにコーヒーの香りをチェック。
「お湯を足すと、香りがよりまろやかになります。スプーンでコーヒーだけをすくい、勢いよく"ズーッ"と音を立てて。ラーメンの麺をすするよりもっと一気に強く、周りの空気も一緒に吸込むのがコツです。風味がより繊細にわかりますよ」。初心者にもわかりやすく、丁寧なアドバイスがありがたい。
参加者からは「チョコレートの味がする」「後味が強い」「甘みがある」など、さまざまな感想が出たが、ショパーンさんは、「コーヒーの好みは人それぞれまったく違うので、正しい答えはありません。ここではコーヒーに関する質問をどんどん自由にしてもらい、コーヒーにより興味を持ってもらえれば嬉しいです。知識を深めるだけではなく、今まで飲んだことがないコーヒーを試してほしいですね」と語っていた。
コーヒーに精通していない初心者にも、カッピングは楽しいものだと感じさせてくれるクラスだった。
トビーズ・エステイト・コーヒー・ウェスト・ビレッジ(Toby's Estate Coffee West Village)
44 Charles St
New York, NY10014
TEL: 646.590.1924
営業時間=7:00〜19:00
無休