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COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.36 ドイツ・ベルリン在住 ノラ・シュマヘロヴァさん、ビヨルン・ケプケさん
コーヒーは世界の友達。地球上の至るところで味わい、楽しまれている飲み物です。全日本コーヒー協会では、各国の"コーヒー大好きピープル"たちに現地取材。"地球人のコーヒーブレイク"を紹介します。
ベルリンにおける、ドリップコーヒー・ブームの火付け役。
Vol.36 ドイツ・ベルリン在住
ノラ・シュマヘロヴァさん、ビヨルン・ケプケさん
Björn Köpke(ビヨルン・ケプケ 写真右)
職業:カフェ経営
ノラ1980年/チェコ・プラハ生まれ、
ビヨルン1979年/ドイツ・オスナブリュック生まれ
ここ1、2年、ドリップコーヒーの注目度が高まっているベルリン。その火付け役が、2011年末にオープンした「チャプター・ワン」だ。「コーヒーの幅広さを最大限に見せる」がコンセプトなだけあって、豆は約15種類を日替わりで揃え、さらにペーパードリップ、サイフォン、水出し、フレンチプレスなど多彩ないれ方を選ぶことができる。色々試してみたいというお客には、豆にあういれ方を薦めてくれるが、慌ただしくコーヒー、テイクアウトで!と注文して行くお客も。
「エスプレッソは毎日豆を変えています。同じエスプレッソでもこんなに味が違うんだ!と、楽しんでもらえるように」とビヨルンさん。コーヒーに興味がなかった人でも、通ううちに味の幅広さ、奥深さにはまっていくという仕掛けだ。
「フィルタードリップはコーヒーの味を純粋に引き出せるいれ方なので、旬の豆の紹介に重点を置いています。ノラがコンペの審査員をしている関係で、世界中から選りすぐりの豆が集まって来るんですよ。届いたら私たちもまず、フィルターで一杯」。
見た目からも興味をもってもらえるよう、繊細なガラス製のサイフォンや美しいフィルターを店の真ん中に配置するなどの工夫も。
「朝、目を覚ますために飲むだけでなく、ワインのように味わう、ということを伝えたい」とノラさん。
「このエチオピアの豆は、ベルガモットの香りで口に含むとカシス系の甘み、最後には爽やかな酸味が残るのよ」。
説明を聞いているだけでわくわく、その一杯への期待が高まる。
コーヒーの奥深さに目覚めた常連客はもちろん、世界中からコーヒーマニアも巡礼に訪れる名店。脇道の奥にひっそり佇む小さな店には、今日も行列ができている。