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COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.26 デンマーク・コペンハーゲン市在住 アンヌ・ボークリスさん
コーヒーは世界の友達。地球上の至るところで味わい、楽しまれている飲み物です。全日本コーヒー協会では、各国の"コーヒー大好きピープル"たちに現地取材。"地球人のコーヒーブレイク"を紹介します。
住民も旅行者も気軽に立ち寄れる、ローカルなカフェ。
Vol.26 デンマーク・コペンハーゲン市在住 アンヌ・ボークリスさん
職業:カフェ経営
1970年/コペンハーゲン市生まれ
コペンハーゲンの北、"ノアブロ"は、学生や若いファミリー、外国からの移民など、さまざまなバックグラウンドの人々が住むエリア。その一角の「ロード•ロージズ•カーフバー」は、小さなカフェ。公園と広場が目の前という、絶好のロケーションだ。彼女がパートナーのツーさんとカフェをオープンしたのは、2011年の夏。自宅からほど近いこの場所をよく知っていて、住民が気軽に立ち寄れる、ローカルなカフェがあったらいいな、と思っていたからだ。
「壁紙も家具もおばあちゃんの家のインテリアのように、ちょっと古くさいテイストだけど、そのほうがくつろげると思ったの。友人が店に立ち寄ってくれたとき、『あらっ、あなたの家でコーヒーを飲んでいるみたい』と笑ったけど、まさにそれがこのカフェのコンセプトなのよ」と、アンヌさん。
失礼にならない程度に、お客の近況や家族のことなどを聞き、よく話すことも大切だと言う。ローカルなカフェだから、そういう対応が喜ばれるのだ。
また、このあたりには、自宅アパートを個人旅行者相手に短期提供する斡旋団体に登録している住民が多い。アンヌさんは、この斡旋団体のウエブサイト上で店を紹介してもらい、旅行者には10%割引のサービスをしているので、土地勘がなくても気軽に立ち寄れるのだ。旅行者には、リーズナブルなレストランや観光スポットなども教えるようにしている。
ここで人気なのは、カフェ・ラテとアメリカーノ(各30DKK)の2種類。ラテは特にアンヌさんがこだわりをもって作っている。
「牛乳の温度がとても大切なのよ。スティームの具合が悪いと適温にならないから、神経を使うわ」と話す。
コーヒー豆は、女性オーナーの小さな焙煎店から仕入れている。ケニア、グアテマラとブラジルの少し濃いめのロースト。チェーン店のコーヒーの味とはちょっと違うのが自慢だ。
「コーヒーへの情熱は、人一倍だと思うの。それがお客さんにも伝わっていると信じたいわ。『美味しいコーヒーをありがとう』と言われるのが、何よりも嬉しいのよ」と、アンヌさんは微笑んだ。