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COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
2012.05.01
Vol.14 トルコ共和国・イスタンブール市在住 メフメット・カチマズさん
占いが得意な恋人と味わう、トルココーヒー。
Vol.14 トルコ共和国・イスタンブール市在住 メフメット・カチマズさん
Mehmet Kaçmaz(メフメット・カチマズ 写真右)
職業:フォトグラファー
1978年/オルドゥ市生まれ
職業:フォトグラファー
1978年/オルドゥ市生まれ
学生時代の趣味が高じてプロになってしまったという、フリーのフォトグラファーのメフメット。建築、料理など守備範囲も広いが、ルポルタージュなど人間を撮るのが一番好きだ。
時間が不規則な仕事の合間に飲むのはトルココーヒー。一日に何杯も飲むわけではないが、くつろぐときにはなくてはならない。中学校時代に初めて飲んだときは大人になったような気がしたものだが、おいしさがわかるようになったのはずっと後のことだ。
「トルココーヒーは、他のコーヒーやチャイと違って、ちょっとあらたまった特別なものだね。大事なお客さんにはトルココーヒーを出すとか、『トルココーヒーでも飲まないか?』と誘われたら何か重要な打ち明け話があるんだなとか、訪問先でトルココーヒーを出されたら無理してでも飲まないと失礼にあたるとか、単なる飲み物以上の、粗末にできない何かがある」
蚤の市で買ったという銅製のジェズヴェ(コーヒー沸かし器)を見せてくれた。内側の錫のメッキがはがれてしまっているので使うわけにはいかないが、何かを語りかけてくるような優美な曲線が気に入っている。
恋人のエズギ(写真左)はトルココーヒー占いが得意。飲み終わった後、カップを伏せて底に残った泥状のコーヒーが流れ落ちて偶然の模様が描かれる、それを読み解く占いだ。「近い将来、あなたの身にとんでもないことが起こるわ」「えっ? どこに出てる?」カップを覗き込むメフメット。仲がいいんですね。