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コーヒー海外事情

【駐日大使のコーヒーブレイク】駐日ニュージーランド大使

【駐日ニュージーランド大使】
スティーブン・ペイトン閣下
社会もコーヒーも、とてもリラックス。

ニュージーランドの首都ウェリントンはここ数年、コーヒーが美味しい街の一つとして世界から注目を集めています。自国ならではのコーヒーの魅力を、大使にお話していただきました。

大使公邸でくつろぐスティーブン・ペイトン大使。「コーヒーは毎日、朝食の時にいただきます。あとは音楽を聴いたりしながらリラックスタイムに」

「私は2016年の9月に大使として日本に赴任しました。ただし、来日はこれが初めてではなく、1980年代と1990年代にも、仕事で滞在しておりますので、これまでに10年間くらい日本で暮らしていることになります」
と、とても流暢な日本語で話すスティーブン・ペイトン大使。
「三十数年前、最初に暮らしたのは横浜でした。近くにある元町の商店街の瀟洒なコーヒーショップでコーヒーを飲んだことがあります。その頃と比べると、今の日本には個人のコーヒーショップや喫茶店を始め、テイクアウトができるコーヒーのチェーン店がたくさんあり、お店や自動販売機で買える缶コーヒーもあるなど、コーヒーの選択肢が非常に増えてきていることを感じています」
 ニュージーランドはかつてイギリスに統治されていたことから、紅茶文化が長く主流を占めていた。
「私の両親の世代はあまりコーヒーを飲むことがなく、ごくたまに飲むとしても、インスタントコーヒーでした。私自身も子供の頃はほとんど紅茶を飲んでいました。コーヒーを飲み始めたのは大学生の頃で、それもインスタントです。大学を出て、仕事で日本やヨーロッパに行くようになってから、私のコーヒーの世界が少しずつ広がっていきました」
 2000年に入った頃からニュージーランド本国にもエスプレッソやカプチーノなどがたくさん入ってくるようになり、年々コーヒーの人気が上昇。カフェの数も増え続け、コーヒー文化はどんどん盛り上がってきている。
「日本と比べて、ニュージーランドではどちらかというと、コーヒーショップやレストランで飲むというよりは、コーヒースタンドや移動式のカフェなどで、テイクアウトで買って飲む人が多いと思います。社会全体がかなりリラックスしているので、それもコーヒー文化に影響しているのではないかと思います」


コーヒーとミルクの、ベストマッチ。

美しい日本庭園の緑を望む公邸の応接室。カーペット、テーブル、椅子に至るまで、公邸内のインテリアは全て本国から取り寄せたものだ。

 今やニュージーランドの人々の日常生活に溶け込み、とても身近な存在になったコーヒー。中でも最もポピュラーなのが〝フラットホワイト〟と呼ばれるタイプだ。スチームしたミルクをエスプレッソに注いだもので、かなりキメの細かいクリーミーな泡状のミルクがエスプレッソと絡み合い、飲み心地はとても軽やか。さらりと優しい味わいのミルクコーヒーで、まさに酪農王国のニュージーランドらしいコーヒーといっていいだろう。
「私もコーヒーの中ではフラットホワイトのスタイルが一番好きです。家ではフレンチプレスを使っていて、ミルクを少し入れるかブラックでいただきますが、コーヒーショップで飲むときはフラットホワイトです。エスプレッソにお湯を足した〝ロングブラック〟と呼ばれるタイプも時々、飲みます。フラットホワイトはニュージーランドとオーストラリアのどちらが発祥なのか、未だに論争が続いていて、決着は付いていません」
 ニュージーランド大使館のある渋谷に、昨年、ウェリントンを拠点とするコーヒー専門店が日本のカフェ1号店をオープンした。ここでも一番の人気がフラットホワイトだ。日本を訪れるニュージーランドやオーストラリアの観光客の数は年々、増えていて、彼らは日本でフラットホワイトが飲める店があることを知ると、大喜びして訪ねてくるという。また、留学などでニュージーランドに滞在してフラットホワイトを知ったという日本人のお客さんが来店することも多いのだそうだ。
 ニュージーランドを代表するお菓子の一つとしてあげられるのは「パブロバ」。メレンゲと生クリーム、季節のフルーツで作られる。
「その名前は、ロシアのバレリーナ、アンナ・パブロバ(パブロワ)に由来しています。レストランで食事のデザートとして出てくることが多く、とても口当たりが軽くていくらでも食べてしまいそうなので、要注意です(笑)」
 多忙な公務の合間を縫って、オフの日には都内を歩いているという大使。
「私は歩くことが好きで、渋谷から山手線に乗ってどこかの駅まで行って、そこから歩いて帰ってくるということをよくしています。3〜4時間、歩くことも珍しくありません。その道すがら、見つけたカフェに立ち寄って、コーヒーをゆっくり飲んで、そしてまた歩きます。山登りも好きで、昨年は富士山の山頂まで行きました。これはかなり大変でしたが、山頂から朝日が昇るのを見たときは、とても感動しました。時間があれば、日本の古い山道、歴史的なエピソードのある山道などを歩いてみたいと思っています」

左から:大使館近くにあるニュージーランドのコーヒーが味わえるカフェには大使館スタッフもよく訪れる。今日は参事官がコーヒーブレイク中。/温かみのあるウッディーな家具でまとめられた公邸内。

壁を彩るのは本国で活躍する現代アーティストの作品を含め、ヴィヴィッドな絵画。ラグビーのニュージーランド代表選手のサインで埋め尽くされたユニフォームも飾られている。

もっと知ってほしい、ニュージーランドのこと。

「夏の北海道、そして沖縄も。行ってみたい日本の場所がたくさん」と大使。

ニュージーランドのスイーツ「パブロバ」。真っ白な生クリームとフルーツのコントラストが美しい。外はサクッと、中はふんわりで、とても軽い食べ心地。お祝いやパーティなどで出されることが多い。

 来年、日本で開催されるラグビーワールドカップにはニュージーランドも参加する。言わずと知れた優勝候補の強豪国の一つだ。
「ワールドカップに向けて、ニュージーランド大使としてもさまざまなPRを計画しています。その次の年には東京オリンピックも開催され、日本に来るニュージーランド人の数もさらに増えていくでしょう。ニュージーランドと日本は安全保障や経済のパートナーとして非常に重要な関係であり、姉妹都市を始め、企業や民間でもさまざまな交流の機会があります。しかしながら、少し残念なことに、日本の方たちはまだニュージーランドについてあまり詳しくご存知ないのでは……と思います。
 キウイや羊やワイン、ラグビー以外にも我が国にはさまざまな特徴があります。たとえば再生可能エネルギーに関して、地熱発電で水素を作る計画などもあり、今後、新しい分野で日本とニュージーランドのパートナーシップの可能性があると思います。日本の皆様に、ニュージーランドって面白い国なんだなと思っていただけるように、今後も折に触れてニュージーランドのさまざまなことを紹介していきたいと思っています」


駐日ニュージーランド大使
H.E. Mr. Stephen PAYTON
スティーブン・ペイトン閣下

1959年生まれ。82年、ニュージーランド・オークランド大学、政治学修士。84年〜86年、米国国務省日本語研修所(横浜)で学ぶ。86年〜89年、駐日ニュージーランド大使館(二等書記官)。94年〜98年、ニュージーランド総領事(大阪)。ローマやロンドンにて大使級の特別プロジェクトに従事したのち、2016年から現職。クラシックとジャズが好き。尺八奏者山本邦山のファンでもある。

New Zealand
ニュージーランド

■ 面積:27万534平方キロメートル(日本の約4分の3)
■ 人口:約476万人(2017年 統計局)
■ 首都:ウェリントン
※外務省データによる

ニュージーランド大使館
New Zealand Embassy

〒106-0031
東京都渋谷区神山町20-40
☎03-3467-2271

文・牧野容子 / 写真・大河内禎
更新日:2018/08/23



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