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コーヒー海外事情

キューバの文化を継承しつつ、独自に進化。

キューバオチョ 設立者/館長 カルロス・ラモス氏

 マイアミで誰もが口を揃えて言うのが、「ここに住むキューバの人はコーヒーが大好き」ということ。 そもそもマイアミにはいかにして、キューバの文化が入って来たのだろう。キューバ系の人が多く住むリトルハバナ地区の美術館カフェ「キューバオチョ」の館長、カルロス・ラモス氏に聞いた。

キューバ移民がもたらした、コーヒーカルチャー。

 1959年にキューバ革命が起こり、アメリカが経済を封鎖すると、豊かな生活を求め、キューバからアメリカへ向かう移民が急増。特に60年代には爆発的に増加した。キューバからフロリダ州南端までは、約144キロしか離れていないので、ボートで向かう人も後を絶たなかった。「23歳の時に小さいボートを買って、マイアミを目指しました。母親は私が死ぬと思って泣いたけど、あのまま自由のない土地にいたら死んだも同然でした。出発後2日目にはもう水も食料も尽きて、5日目にアメリカの国境警備隊に遭遇。自分の船を諦めて、手を差し出せと言われたのですが、自身のアートを抱えており、アートコレクターとして美しいキューバのアートを見捨てるわけにはいかないと言い張り、アートのコレクションも一緒に救出してもらいました」と、亡命当時の思い出を振り返る。
 マイアミで生活するキューバ系の人口は約120万人で、市全体の人口の54%を占める。キューバに限らず、他の南米系の移民も多い理由は、マイアミが暖かい気候で、カリブ海付近であること。寒い気候が苦手な南米系の人には移住しやすいからだとカルロスさんは話す。そして彼らのコーヒー文化も、移民の数に伴いマイアミに浸透していった。
 キューバの人は、濃く強いエスプレッソを1日に何杯も飲む。その強さを中和するため、砂糖を多く入れ、非常に甘くして飲む。家庭では、モカメーカーを使ってコーヒーをいれ、砂糖の入った別の容器にスプーン数杯ほどのコーヒーを垂らす。黄金色になり、キャラメル化するまでスプーンで混ぜる。そしてコーヒーと合わせて飲むスタイルが一般的だ。キューバにはハイテクなコーヒーメーカーは長い間存在しなかったため、コーヒーをいれる際、今でも手作業の工程が多い。

各店が趣向を凝らす、新しいコーヒードリンク。

 マイアミではキューバのコーヒーカルチャーに合わせたカフェがほとんどを占め、いれ方やハンドドリップにこだわったカフェはまだ少ない。2011年にオープンし、今では市内で5店舗を展開する「パンサーコーヒー」が、最初のロースターを持つ、サードウェーブコーヒーのカフェだといわれている。 多くのカフェオーナーが、「ニューヨークなどの大都市に比べると、マイアミのコーヒーシーンはまだまだ発展途上」だと答えるが、歴史あるキューバの飲み方を継承しているのもユニークだ。また暑い気候の街ならではの、各店が趣向を凝らす爽快な飲み口のコーヒードリンクも増えている。これは他の地にはない、マイアミ独自のトレンドだ。マイアミのコーヒー文化は、伝統と改革が共存する一番面白い時期にさしかかっている。

キューバ系の人は、1日にエスプレッソを大体3〜4杯、多い人で6〜9杯飲むというから驚きだ。カフェに限らず、バーでもコーヒーを飲む文化もある。リトルハバナ地区に建つ「キューバオチョ」は朝方までオープンし、パフォーマンスやミュージックライブも開催する。

United States of America
アメリカ

アメリカ主要情報
■ 面積:約962.8万平方キロメートル(日本の約25倍)
■ 人口:3億2775万人(2018年5月 米国国勢局)
■ 首都:ワシントンD.C. ※外務省HPより(2018年7月現在)

取材・文 長谷川安曇/写真 加藤里紗
更新日:2018/08/23



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