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コーヒー海外事情

日本の影響も色濃く残る、台北のコーヒー文化。

ジャーナリスト、コーヒーショップ経営者
石永豪氏

日本からの年間渡航者数が190万人に上る台湾。互いの行き来が盛んな分、よく知り合っているようだが未知の部分も多く、それがまた発見する喜びとなってリピーターを増やしているようだ。台湾のコーヒー文化も、われわれにとって未知の分野の一つと言えるかもしれない。ジャーナリストで自らもコーヒーショップを営む、石永豪氏に台北のコーヒー文化の現状について話を聞いた。

── 台北のコーヒー文化の歴史・特徴をどのように説明されますか?
石永豪:台北のコーヒー文化の礎は、日本による統治の時代に築かれました。ここ数年は世界の都市との交流が増えて、コーヒーのスタイルも多様化しています。特異な点は、台湾には中部の山岳地帯にコーヒー農園があるので、1日のうちに農園と都市部の先進的なコーヒーショップやカフェの両方が探訪できることです。

50年以上の歴史を持つ、老舗コーヒーショップも。

コーヒー豆の保存用に使われた茶筒。こんなところにも台湾の茶文化とコーヒー文化の融合が見られる。

── 台湾にはもともと茶藝館に代表されるようなお茶文化があります。それとコーヒー文化を比較して、どのような違いがあるのでしょう?
石:お茶文化には非常に長い歴史があるので、われわれの日常生活の深いところにしっかりと根付いています。一方で、コーヒー文化は日本やアメリカ、北欧など諸外国から輸入されたもの。新奇なものという認識だと思います。ただ、西門町にある蜂大珈琲や南美珈琲といった名店は、日本の影響を強く受けて、サイフォンでコーヒーをいれている店で、いずれもすでに50年以上の歴史を持っています。それらの老舗は、トレンドというよりはもっとわれわれのライフスタイル、文化に根を張ったものと言えるかもしれませんね。
── 最近、コーヒーのいれ方や楽しみ方に特に顕著なトレンドは見られますか?
石:ここ7年から10年くらいの間に、店頭に焙煎機を置いて、自家焙煎であることをアピールする店が増えました。しかし、最近オープンした店ではその傾向は鳴りを潜め、すでに高い評価を受けているロースターから豆を仕入れて、自分たちでいれるというケースが増えているようですね。

若い経営者たちはまず、個性的なスタイルで勝負。

── 台北のコーヒー文化は将来的にどのようになっていくと思いますか?
石:コーヒーショップの経営者は、今、店の雰囲気に気を配っているようです。というのも、若く資金的に潤沢とは言えない経営者たちにとって、高額な最新機器を一度に揃えるのは至難のこと。その代わりに、店のスタイルを売りにしているということだと思います。その流れは今後も続くでしょう。それと、これは簡嘉程氏(国際的な大会で優勝経験のあるバリスタ)が言っていることですが、歴史的な古い建物や地方のカルチャーとコーヒー文化の融合が盛んになると思われます。

 長く好調が続く経済をバックに、芸術・文化など“ソフトパワー”の充実が見られる台湾。コーヒー文化の今後にも要注目である。

左から:スタッフ総出で定期的にカッピング。/〈ツビ〉のインテリアの一部。提供するコーヒーのクオリティのみならず、店の雰囲気も顧客の評価に大きく響く。

Taiwan
台湾

中華民国主要情報
■ 面積:36,000平方キロメートル(九州よりやや小さい)
■ 人口:約2,355万人(2017年7月)
■ 主要都市 :台北,台中,高雄 ※外務省HPより(2018年2月現在)

取材・文 浮田泰幸/写真 片岡弘道/取材協力 高靜玉、萬智康、林愷胤
更新日:2018/04/18



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