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コーヒー海外事情

“隣国よりもお買い得”なコーヒーの秘密。

カクタス社マーケティング
キャシー・リーシュさん

 ドイツ、フランス、ベルギーに囲まれた、緑豊かな小国ルクセンブルク。国民の大半が4カ国語を操り、多くの世界企業が欧州の拠点を置くこの国には、170カ国以上の国籍の人々が住んでいる。住民の約47%が外国人で、首都ルクセンブルク市にいたってはその割合は約7割にも及ぶ。更に、隣国からの越境通勤者も17万人。全人口が約59万人であることを考えると、彼らがこの国の経済にとって不可欠な存在であることがわかる。

ルクセンブルクの人々は、コーヒーの消費量が世界一?

 国際コーヒー機関の統計によると、ルクセンブルクは人口ひとり当たりの年間コーヒー消費量が世界一。知る人ぞ知る「コーヒー大国」だ。人々の日常を支えるスーパーマーケットをのぞいてみても、コーヒーの売り場面積は驚くほど大きい。1900年創業という国内最大手のスーパーマーケット「カクタス」の売り場でも、多国籍社会というお国柄を反映するように、イタリア、ポルトガル、ドイツ、フランス、オランダなど、欧州各国の有名ブランドコーヒー各種が長い陳列棚にずらりと並んでいる。

全国展開するカクタス社の店舗。

 コーヒーの品揃えには力を入れているという同社は、焙煎所を所有しており、オリジナルブランドのコーヒー豆もワイドレンジで展開している。
 「フランス人は、どちらかと言えば深煎りのコーヒーが好み。ドイツ人はその逆で、比較的浅煎りが好き。そしてルクセンブルク人は両者の中間といったように、国によって好みが異なります。当社のオリジナルブランドでも、そんな異なるニーズを網羅できるように、幅広いラインアップを揃えています」と説明してくれるのは、カクタス創業者の玄孫で、コーヒーのマーケティング担当者、キャシー・リーシュさんだ。彼女に人口当たりのコーヒー消費量の統計について尋ねてみると、こんな答えが返ってきた。
 「実は、ルクセンブルク人が特別にコーヒー好きということはありません。“世界一”という統計値の背景には、この国ならではの事情があるのです」
 その要因のひとつが、越境通勤者の存在だ。この国に住まない彼らが消費するコーヒーも、全て住民の消費量として計上される。だが最大の要因は、隣国との税率の差にあるらしい。

コーヒーに計上される税金は、国によって大きく異なる。

 店で販売されるコーヒーに計上されるVAT(付加価値税)は、ルクセンブルクでは3%だが、ベルギーは6%、フランス5.5%、そしてドイツは7%。加えて、ベルギーでは焙煎コーヒー1kgあたり0.2486ユーロ、ドイツに至っては2.19ユーロのコーヒー税も計上される。隣国の人々にとっては、コーヒーはルクセンブルクで買う方が安いのだ。
 カクタスでは、定期的にコーヒーのセールを行っているが、特にドイツからやってくるお客さんはそれらを大量に仕入れていくと言う。今やコーヒーは、どこの国の人々にとっても生活必需品。もちろん、お買い得であるにこしたことはない。

左から:ルクセンブルク最大手のスーパーマーケット「カクタス」のコーヒー売り場。手前は同社のオリジナルブランド。側面の棚には欧州各国の大手メーカーのコーヒー各種が並ぶ。/カクタスの焙煎所で、自社ブランドのコーヒー豆を厳しく品質チェック。

Luxembourg
ルクセンブルク大公国

ルクセンブルク主要情報
■ 面積:2586平方キロメートル
■ 人口: 590,667人(2017年1月)
■ 首都:ルクセンブルク ※ルクセンブルク政府サイトより(2017年11月現在)

取材・文・写真 ユイキヨミ
取材協力 ルクセンブルク観光局 www.visitluxembourg.com
更新日:2017/12/20



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