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コーヒー海外事情

「スイスのコーヒーは美味しい!」は100年前から。

カフェ・ニューマーク・オーナー
レネ・ジマーマン氏

 旧市街にある劇場の隣にカフェを開いて今年で20年。チューリッヒのコーヒー文化を見つめてきた、生粋のチューリッヒっ子であるレネ・ジマーマンさんに話を聞いた。

「以前は、チューリッヒには、それはたくさん劇場があった。でも今や劇場よりカフェの方が増えて、この小さな旧市街地区にも50以上のカフェがあると思うよ」
 スイスは一人当たりのコーヒー消費量が世界で5位。これだけのコーヒー好きの国になったのには、理由があるのだとレネさんは言う。

ブラジル直送の豆が築いた、スイスのコーヒー文化。

「100年ほど前、ブラジルのコーヒー農園で成功したあるスイス人が、久々に国に戻った。ところがスイスのコーヒーは美味しくもなく、やたらと高い。そこでブラジルから豆を直輸入して店を始めたところ、美味しくて安価なコーヒーが評判を呼んで大ブームが起こったんだ。コーヒー豆を挽く機械を載せた移動販売車で、彼はいれたての温かいコーヒーと、豆や粉を国中で売り歩いた。そうして『スイスのコーヒーは美味しい』が定着し、スイス人はコーヒー党になっていったんだよ」

 その後、その店はお客の要望に応えるうちに巡回スーパーとなり、今では世界規模のスーパーマーケットチェーンになったのだそうだ。

 スイスには公用語が4つ(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)あるが、それがそのままコーヒーの多様性にも繋がっている。

「ドイツに近い地域だとメニューには“Kaffe”と表示され、アメリカンコーヒーが出てくるんだ。フランスに近くなると“Cafe”と呼ばれ、薄口のエスプレッソのようなコーヒー。イタリアに近づくと“Caffe”はエスプレッソを指し、普通のコーヒーは“caffe-liscio”と区別される店もある。スイスはそういう多面性をもっているんだ。そのせいか、アメリカやアジア発の流行の影響が、ドイツやイタリアなどの隣国より早く表れる傾向が見られるね」

真面目なスイス人にこそ、必要不可欠なコーヒー。

「だから僕は、時代が変わってもスイスの伝統を伝えていきたいんだ。昔のスイスではコーヒーには必ず水もついてきた。今でも僕の店では水を1杯、コーヒーの横に添えて出すんだよ」

 ずっと同じスタイルをキープすることで常連客や劇場通いの客が来てくれる。「劇場横のカフェって独特な存在で、読書に耽ったり、政治を語ったりする客が多い。社交場としての役割もあるんだ。最近はコーヒーを屋外で飲む習慣ができて、うちでもテラスは冬も開けているよ。スイスの冬は寒いけど、あえて寒い中で温かいものを楽しみたいという気持ちがあるんだよね」

“コーヒーは人生の源であり、不可欠なもの”と熱く語るレネさん。
「スイス人はすごく真面目なんだ。だからこそコーヒーを挟んで人と会話することも必要だと思う。でないと1日中、誰とも話さないで仕事をするタイプの人がたくさんいるからね」

左から:昔ながらのスイスのおもてなしを大切にする、レネさんのカフェ。コーヒーの横には必ず水を添えて。/歴史を感じる店内。劇場横のカフェにはいつも役者や作家、パフォーマーなどの文化人が集まる。/チューリッヒの冬は長くてとても寒いが、最近は冬もテラスでコーヒーを楽しむ習慣が。

Swiss Confederation
スイス連邦

スイス連邦主要情報
■ 面積 : 約4.1万平方キロメートル(九州と同じくらい)
■ 人口 : 約824万人(2014年、スイス連邦統計庁)
■ 首都 : ベルン
※外務省HPより(2016年2月現在)

取材・コーディネート 坂本きよえ / 写真 フランキー・ヴォーン 
更新日:2016/04/15



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