Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

ホーム > コーヒー海外事情 > 内藤毅の世界探訪 Vol.5

コーヒー海外事情

内藤毅の世界探訪 Vol.5

世界を旅していて出会った路上や市場のコーヒー屋。こういった店は土地の匂いがして実にいい。店主は味のある人物が多く、コーヒーはとびきりうまい。21カ国を写真とともに紹介しよう。

路上や市場のコーヒー屋は、旅を彩るオアシスのよう。

 「マフィア」。ドバイ首長国の首都ドバイで、初老の路上コーヒー屋に撮影許可を求めるとドキッとする言葉で拒否された。だが、ひるむわけにはいかない。初めて見る三角錐の銀色のコーヒーポットは美しく、客は白いアラブの民族服を着ている。撮りたい。次の日、同じアラブのモロッコで以前撮ったカフェの写真が載った雑誌を見せると、主人の顔がほころび「エジプトか」と訊いてきた。「モロッコだ」と答えると撮影OKになった。

 コーヒーの発祥の地といわれるエチオピア。ジブチとの国境に近いディレダワの駅前に若い女性が営む路上コーヒー屋があった。許可を得てカメラを向けると「私も入りたい」と母親らしき人がコーヒー入り魔法瓶を手に割り込んできた。邪魔……。次は男の客が恥かしそうに布を頭からすっぽり被ったので、周りの人が笑い出した。

災いゆえに出会えた、ラオスの美しいコーヒー。

 いわくつきなのがラオス。タイのカフェで泥棒談義をしていたまさにそのとき、自分の宿の部屋からバッグが盗まれた。まるで笑い話だが、バッグにはラオスのカフェの写真も入っていた。だが、禍転じて福となす。二度目のラオス訪問で市場のコーヒー屋が出してくれたのが、美しいラオス式コーヒーだった。グラスの中でコーヒーの黒と練乳の白が見事に分かれていた。

 格別においしかったのが、内戦下のニカラグアで飲んだコーヒーだ。早朝5時、バスが出る広場の隅にコーヒー屋の元気な女の人がいた。石のかまどの上に、すすで黒くなった鍋をのせてコーヒーを煮立たせている。一杯頼むと赤いカップに入れて渡してくれたが、ドロリとして甘くてうまい。揚げパンを頼むとその旅いちばんの朝ごはん。もう一杯おかわりした。残念だが写真はない。治安がひどく悪いのでカメラを取り出すことを躊躇したのだ。

中東 Middle East

ヨルダン
首都アンマン。水パイプでたばこを吸うカフェの老人も、路上のコーヒー屋も写真好き。

レバノン
首都ベイルートには西欧式カフェも多く、コーヒー屋台が垢抜けているのに驚いた。

ドバイ首長国
イラクのバグダッドで飲みたかったが叶わず、ドバイでやっとアラブのコーヒーに出会えた。

北米 & 中南米 North America & Latin America

ドミニカ共和国
路上のカフェでは珍しいエスプレッソ。出されたカップが小さいのにビックリ。

アメリカ
シアトル系チェーン発祥の地。記憶に残るのは図書館のようなブックカフェやコーヒー屋台。

グアテマラ
早朝の市場付近。作り置きのコーヒーは魔法瓶ではなく、写真手前の布で包んだ容器の中に。

ヨーロッパ Europe

フィンランド
首都ヘルシンキは5月でも流氷が残る寒さ。それでも、人々は屋外の椅子でコーヒーを飲む。

ギリシャ
パルテノン神殿もミコノス島も大好きだ。そして濃い目のギリシャコーヒーは実にうまい。

イギリス
フランスから海を渡り着いたブライトンはカフェの多い街。コーヒーを飲み、ロンドンへ。

アジア Asia

中国
上海浦東国際空港のコーヒーの自動販売機。画面に流れていた映像は中国共産党の歴史だ。

韓国
ソウルの南大門市場にもコーヒー屋がある。だが他の露天商に紛れて探し出すのに一苦労。

ブルネイ
東南アジアでよく見られる布フィルターを使う。カップは発泡スチロール製の大きな物。

ベトナム
コーヒー豆を売る屋台はこの国で初めて見た。カフェも多く、路上の小さな椅子で飲む。

タイ
屋台の国なので路上コーヒー屋も多い。ビニール袋に入れ、輪ゴムで留めてテイクアウト。

ラオス
のんびりした首都ビエンチャン。コーヒー屋は懐かしい雰囲気。湯を沸かすのに炭を使う。

東ティモール
首都ディリの食堂でホットコーヒーを頼むと、ビールのジョッキで出てきて唖然とした。

ウズベキスタン
憧れのシルクロードに遠い昔からある、中央アジア風カフェ。コーヒーを飲む人は少ない。

グルジア
首都トビリシの市場。写真左端のロシア式湯沸かし器サモワールは美術工芸品のよう。

アフリカ Africa

マダガスカル
東南アジア系の顔立ちの人が多いのでビックリ。祖先は太古にインドネシア付近から渡ってきたそう。

レユニオン
ブルボン島といわれたフランスの海外県。コーヒーのブルボン種が生まれた島として知られている。

エチオピア
カップは小さく、コーヒーは濃い目。モカの上級品モカハラーの産地ハラールの近くで。

内藤 毅(ないとう・つよし)
出版社勤務を経て、フリーランスへ転向。海外での取材・撮影歴が長く、訪れた国は120カ国以上。コーヒー愛好家でもあり、各国でカフェのある風景、人々を撮影している。『シリーズ日本の伝統工芸-染め物“京友禅”』(リブリオ出版、産経児童出版文化賞受賞)も手掛けた。

文・写真 内藤 毅 / イラスト 藤島つとむ
更新日:2013/03/01



  • 環境自主行動計画
  • 日本インスタントコーヒー協会
  • 全日本コーヒー商工組合連合会
  • 日本家庭用レギュラーコーヒー工業会