会長挨拶

萩原 孝治郎

 一般社団法人全日本コーヒー協会は、1980年の設立以来、より多くの消費者の皆様に、もっとおいしく、もっと安心してコーヒーを楽しんでいただけるよう、様々な取組を行ってきています。

 おかげさまで、日本のコーヒー消費量は、設立当時の約19万トンから近年では40万トン以上と2倍を超えるものとなるなど、日本のコーヒー産業は大きく飛躍することができました。

 この間、当協会では、

  1. コーヒーのすばらしさや様々な楽しみ方の紹介などのプロモーション活動や世界各国の最新のコーヒービジネス、コーヒー・シーンなどの紹介
  2. コーヒーと健康に関する研究を支援するとともに、国内外の研究の成果を収集し、コーヒーと健康についての正しい情報を分かりやすく提供
  3. 会員のHACCPの取組の支援など、コーヒーの安全を確保し消費者の皆様に安心して飲んでいただけるコーヒーを提供するための取組
  4. 低炭素社会実行計画の策定など環境問題への取組
  5. 国際コーヒー機関(ICO)に対する協力、情報収集提供

などを実施してきています。

 今、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成が大きな課題として認識される中で、世界のコーヒー産業では、気候変動等により将来にわたってコーヒーの持続的な生産が可能なのかという危機感が共有されるようになってきています。日本のコーヒー産業も、将来を見据えて、サステイナブルなコーヒー産業の発展を図るための取組を活発化させているところであり、当協会としても、地球からの贈り物であるコーヒーを未来の人たちにきちんと手渡すことができるよう努力してまいります。

 全日本コーヒー協会は、コーヒーの未来に向けて、コーヒー産業の一層の発展を図るとともに、おいしく安心して飲んでいただけるコーヒーの提供を通じて消費者の皆様のより健康で潤いのある生活に貢献できるよう、これからも努力を続けてまいります。

2021年11月
全日本コーヒー協会会長

萩原 孝治郎

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