COFFEE BREAK

コーヒーの基礎知識

コーヒーの基礎知識-Basics-

 

コーヒー歴史年表

ご覧になりたい時代をクリックするとコーヒーの歴史を見ることができます。

世界での出来事
  
日本での出来事

14世紀

コーヒー史 一般史

【生産】コーヒーノキの原産地はエチオピアと考えられている。その後、アラビアに伝えられたと思われる。

【消費】(コーヒー起源伝説Ⅰ)
エチオピアの羊飼いカルディが山羊のコーヒー豆を食べるのを見てコーヒーの飲用を発見

【消費】(コーヒー起源伝説Ⅱ)
イスラム教の聖者シーク・オマールが鳥がコーヒーの実をついばんでいるのを見てコーヒーの飲用を発見

【消費】10世紀初期
イスラムの世界的医学者ラージー(ラーゼス)が初めてコーヒーの効用について記述

【消費】11世紀
哲学者医学者のアビセンナ(イブン・シナー)がコーヒーの具体的な飲用法を書き残してる

【消費】13世紀後期
豆を煎って煮出すようになったと思われる

【消費】1454年
聖者・碩学シーク・ゲマレンディがアビシニヤ(エチオピア)へ旅しコーヒーの効能を知りイスラム全土に紹介(アラビア語文献がフランス国立図書館に所蔵されている)

【生産】15世紀頃
イエメン地方でコーヒーノキが栽培されだしたと思われる。(コーヒー豆の繁殖力のあるものは、他国への流出が禁止され、アラビアがコーヒー豆供給を独占していた。)

【消費】15世紀末
コーランで酒を禁止されているイスラム教徒に熱狂的に飲用されるようになった。

1492年
コロンブスがアメリカ大陸を発見

1500年~1599年

コーヒー史 一般史

【生産】1505年
アラブ人によって、イエメンからセイロンへコーヒーノキが伝えられる

【消費】1510年頃
飲物のコーヒーがカイロに伝わる。(コーヒー飲用がエジプトへ)

【消費】1511年
メッカ事件(コーヒー弾圧事件)

【消費】1517年
オスマントルコのセリム1世がエジプトを征服し、コーヒーをイスタンブールに伝える。
(コーヒー飲用がオスマントルコへ)

【消費】1554年
イスタンブールにコーヒー提供の店「カーヴェハーネ」出現

【消費】1583年
頃ドイツ人医師で植物学者のレオンハルト・ラウウォルフがエジプトを旅行し、コーヒーの話を印刷物でヨーロッパに紹介

1500年
ブラジルを発見

1519年
マゼラン、世界一周へ出発

1600年~1699年

コーヒー史 一般史

【消費】1600年頃
ローマ法王クレメンス8世がコーヒーを「異教徒のみの飲み物にしておくのは惜しい、キリスト教徒の飲み物にせん」と宣言したと伝えられる(キリスト教徒が抵抗無くコーヒーを飲むようになる)

【消費】1615年
コーヒーがべネチアに伝わる。(コーヒー飲用がヨーロッパ圏へ)

【消費】1640年
商業目的でオランダ商人ヴルフバインが初めてモカ港よりアムステルダムに運んできて販売

1641年(寛永18)
和蘭商館が平戸から出島に移された。以後に、オランダ人によりコーヒーが出島に持ち込まれることになる。

【消費】1645年
ヨーロッパ最初のコーヒーハウスがべネチアに開業(イタリアで一般にコーヒーが飲まれるようになる。)

【消費】1650年
イギリス最初のコーヒーハウスがオックスフォードでユダヤ人のジェーコブスによって開業

【消費】1652年
ロンドンにコーヒーハウスがパスカル・ロゼーによって開業。

【生産】1658年
オランダ人がセイロンでコーヒーの栽培を試みる

【消費】1668年頃
北アメリカにコーヒーが伝わる

【消費】1670年頃
コーヒーがドイツに伝わる

【消費】1672年
パリにアルメニア人パスカルがカフェを開店

【消費】1680年
イギリスでコーヒーハウスを利用した郵便制度ができる

【消費】1683年
ウイーン包囲失敗でトルコ軍が残したコーヒー豆でコルシツキーがウイーンで最初のコーヒーハウスを開業

【消費】1685年
フランスの著名な医師モナンが健康に良いとカフェオレを勧める

【消費】1686年
パリのコメディ・フランセーズに、後に多くの著名人が集うことになるカフェ・プロコールが開店した。

【生産】1695年
イスラム教巡礼者ババ・ブータンがイエメンからインド・マイソール(インド南西岸)ヘ繁殖力のあるコーヒー豆を伝える。(インドで生産が始まる)

【生産】1699年
オランダがインド・マラバル(インド南西岸)からコーヒーノキの苗木を運搬しオランダ領インド諸島(ジャワ島)へ持ち込んだ。インドネシアの全てのアラビカ種の先祖となる。(やがて、ジャワ島が大供給地となる。)

1603年(慶長8)
徳川家康が江戸幕府を開く

1635年(寛永12)
長崎湾内に出島が築造される

1641年(寛永18)
鎖国が完成

1640~1660年
ピューリターン革命

1700年 ~ 1799年

コーヒー史 一般史

【生産】1706年
ジャワ島からアムステルダム植物園へコーヒーノキが持ち込まれる。この木の種子が元になって、世界各地へコーヒーが伝播することとなる。

【消費】1712年
ジャワ島のコーヒー豆がアムステルダムで競りに出された

【生産】1714年
アムステルダム市長からパリのマルリー城のルイ14世へコーヒーノキが送られる。(このコーヒーノキが植物園で育てられる)

【生産】1714年
コーヒーノキがパリからレユニオン島等のアフリカ西海岸諸国へ

【消費】1717年
トーマス·トワイニングがイギリス最初のティー·ハウスを開店へ

【生産】1723年
フランスのガブリエ・マチュ‐クリュー歩兵大尉が本国に一時帰省した帰りに、パリ植物園のコーヒーノキの苗木をマルティニク島(カリブ海)へを持ち込む。(コーヒーノキがアメリカ新大陸へ入り、後に、大供給地となっていく。)

1724年(享保9)
和蘭商館長が参府、この時、幕府関係者との対談をまとめた「和蘭問答」の中に、コーヒーと思われる記述がある。

【生産】1727年
ブラジル(アマゾン河口のポルトガル領パラ)にコーヒーの種子と苗木が入り生産が開始される。

【消費】1734年
バッハが「コーヒー・カンタータ」を発表し、自らの指揮でカッフェで初演

【消費】1744年
イギリスのトーマス·フライがボン·チャイナを発明(ウェッジ·ウッド等の発展の元となる)へ

【生産】1753年
リンネがコーヒー(Coffea Arabica)を分類・命名

【消費】1773年
ボストン茶会事件(イギリスが、植民地アメリカへの茶の輸入率関税を撤廃しなかったために起きた暴動、アメリカでコーヒーの消費が促された)

【消費】1777年
フリードリヒ大王(ドイツ)によるコーヒーの輸入弾圧によりコーヒーの代用品チコリー等が出回る

1797年(寛政9)
長崎の井出要右衛門がはじめて大宰府天満宮にコーヒーと砂糖を奉納した。

1702年(元禄15)
赤穂浪士の討入り

1707年
ドイツのベドガーが白色の硬質磁器を作ることに成功(それまで上流社会ではコーヒーには、有田焼等が輸入使用された)

1710年
マイセン磁器製造所が本格的に稼動

1716年(享保1)
徳川吉宗が享保の改革を始める

1774年(安永3)
杉田玄白「解体新書」なる

1776年
アダム・スミス「国富論」

1789年
フランス革命

1800年 ~ 1899年

コーヒー史 一般史

【消費】1800年
フランスのド・ベロイがドリップポット(微小な間隙を使ってコーヒーを抽出し粕と分離する)を発明

1804年(文化1)
長崎奉行に勤務していた大田蜀山人が、紅毛船で初めてコーヒーを飲んだ体験を焦げ臭くて味わうにたえないと書いた。

【消費】1806年
ナポレオンの大陸封鎖により代用コーヒーが出回る

【生産】1818年
ブラジル産のコーヒーが初めてヨーロッパへ

【消費】1821年
ネルドリップ方式がイギリスに現れる

1826年(文政9)
医師シーボルトは、コーヒーは長寿をもたらす良薬であると「薬品応手録」でコーヒーをすすめている。

【消費】1840年
イギリスでコーヒーのサイフォン式抽出機を発明

1858年(安政5)
コーヒー豆が正式に輸入できるようになった。

1869年(明治2)
横浜の邦字新聞「萬国新聞」に、コーヒーの広告が掲載された。

【生産】1869年以降
スリランカでさび病が発生(スリランカは茶生産へ転換)

1878年(明治11)
小笠原で初めてコーヒーの栽培を試み、4年後に収穫があったが、一般の栽培は行われなかった。

1888年(明治21)
東京下谷黒門町で鄭永慶(ていえいけい)が喫茶店「可否茶館」を開店した(4年後には閉鎖)

【生産】1897年
サビ病性に強いロブスタ種  (カネフォラ種の一変種)をウガンダ西海岸で、フランスの植物学者ピエールが発見、命名。

【消費】1899年
加藤サトリ氏がインスタントコーヒー発明。(1901年のバッファローの全米博覧会で展示)

1804年
ナポレオン、皇帝となる

1806年
ナポレオンの大陸封鎖

1808年
リオ・デ・ジャネイロがポルトガルの首都に

1822年
ブラジルの独立

1823年(文政6)
シーボルトが長崎へ来る

1853年(嘉永6)
ペリーが浦賀に来航

1858年(安政5)
日米修好通商条約が締結

(明治時代)
1876年(明治9)
東京上野に、日本人のための本格的な西洋料理店ができる

1888年
ブラジルが奴隷制を廃止(コーヒー豆生産の労働に影響)

1889年(明治22)
大日本帝国憲法が発令

1899年(明治32)
森永西洋菓子製造所が設立される

1900年~1999年

コーヒー史 一般史

【消費】1901年
アメリカ人ジョージワシントンが別の方法で特許を得てインスタントコーヒーの生産を開始した(以後、工業化へと発展)

【生産】1903年
世界供給の4分の3を占めるブラジルのコーヒー豆が暴落

【生産】1908年
始めての日本人のブラジル移民

【消費】1908年
ドイツのメリタ・ベンツ夫人がペーパードリップ方式を考案した

1911年(明治44)
東京銀座に「カフェ・プランタン」(松山省三)、「カフェ・パウリスタ」(水野龍)、「カフェ・ライオン」(精養軒) とカフェーを称する店が相次いで開店した。

1912年(大正2)
水野龍が株式会社「カフェ・パウリスタ」を設立し、その後ブラジル・サントス州政府の後援(コーヒー豆を日本人移民送り込みのお礼として無償提供、大正12年まで続く)のもとでコーヒーを宣伝するために各地に喫茶店を開店する。コーヒーの普及に大きな効果。

【生産】1927年
コロンビア国立コーヒー生産者連合設立

1930年(昭和5)頃
風俗営業化したカフェの全盛時代

【生産】1931年
アフリカ象牙海岸でコーヒーの栽培が始まる。

【生産】1931年
ブラジルのコーヒー豆の生産過剰で、廃棄対策が始まる

1938年(昭和13)
戦時体制の強化により、コーヒーの輸入量は、これまでの最高水準である昭和12年(8,751トン)の半分に減少。コーヒー代用品(大豆、麦等)が出回り始める

1938年(昭和13)
大日本珈琲統制組合が結成される

1939年(昭和14)
奢侈品に対する戦時課税としてコーヒーに10%の物品税がかかるようになった

【消費】1939年
インスタントコーヒーがアメリカ軍の携行品として採用された。

1941年(昭和16)
農林省が「代用珈琲統制要綱」で代用コーヒーの規格を定める

1942年(昭和17)
コーヒー豆の輸入が完全に途絶え。戦時中は統制会社日本コーヒーによりレギュラーコーヒー、インスタントコーヒーが製造され、軍に納入された

1945年(昭和20)
コーヒー豆不足が5年後の輸入再開まで続き、コーヒー豆は貴重品となる

1948年(昭和23)
連合軍放出コーヒーの払下げが行われ、各地の組合を通じて家庭配給された。

1950年(昭和25)
8年ぶりにコーヒー豆の輸入が再開される。

1950年(昭和25)
コーヒー豆の物品税が50%から30%に引き下げられた(年ごとに順次引き下げられていった)

1953年(昭和28)
戦後初のブルーマウンテン輸入。

1953年(昭和28)
全日本珈琲協会設立(全国珈琲協会と珈琲輸入協会が合同、業界統一)

1953年(昭和28)
ブラジルで大規模な霜害が起き、国際コーヒー市況が高騰した。

1956年(昭和31)
インスタントコーヒーに対し輸入外貨が割り当てられ、初めて一般市場に登場した。

1960年(昭和35)
コーヒー豆の輸入が全面自由化になった。

1960年(昭和35)
多数の国内メーカーがインスタントコーヒーの製造を開始した。

1961年(昭和36)
インスタントコーヒーの輸入が全面自由化になった。インスタントコーヒーの激しい販売合戦の幕開日本インスタントコーヒー協会が発足

1963年(昭和38)
日本珈琲輸入協会、日本グリーン珈琲協会、全日本珈琲商工業協同組合連合会(昭和40年に全日本コーヒー商工組合連合会と改称)が設立される。

1964年(昭和39)
日本が国際コーヒー協定に加盟

1965年(昭和40)
日本インスタントコーヒー協会を加えて、全日本コーヒー振興協会が設立。(翌年、全日本コーヒー協会と改称)

1967年(昭和42)
フリーズドライ製法による製品が登場し、インスタントコーヒーは新時代に入る。

【生産】1968年
ICA輸出割当て制度の導入

1969年 (昭和44)
缶コーヒーが本格的に発売される

1970年(昭和45)
コーヒー豆の年間輸入量が恒常的に10万トン台になる。

1970年(昭和45)
レギュラーコーヒー400g以上の大型缶も輸入自由化へ

1975年(昭和50)
ブラジルで大規模な霜害が起き、国際コーヒー市況が高騰した

1980年(昭和55)
全日本コーヒー商工組合連合会が「日本コーヒー史」を発刊

1981年(昭和56)
事業所統計の喫茶店数が15万41千と最高に、以後、減少の一途に

1981年(昭和56)
缶コーヒー業界等が組織する日本コーヒー飲料協会が発足

1983年(昭和58)
10月1日をコーヒーの日として新設、キャンペーンが実施された。

1983年(昭和58)
コーヒー豆の年間輸入量が恒常的に20万トン台になる

1989年(平成1)
消費税の施行と同時に、漸くコーヒー豆の物品税が廃止される。

【生産】1989年
ICA輸出割当制の停止(1994年輸出割当制の条項削除)

【生産】1990年以後
ベトナムがコーヒー(ロブスタ)を増産へ

1990年(平成2)
日本家庭用レギュラー・コーヒー工業会が設立された。

【生産】1990年
ブラジルコーヒー院(IBC)が解体

1991年(平成3)
全日本コーヒー公正取引協議会が発足し、製品表示等の規程を定める

1992年(平成4)
コーヒー豆にも残留農薬基準が定められる

1993年(平成5)
コーヒー豆の年間輸入量が恒常的に30万トン台になる

1994(平成6)
ブラジルで大規模な霜害が起き、国際コーヒー市況が高騰した。

1995年(平成7)
国際コーヒー科学会議(ASIC)を京都で開催

1997年(平成9)
全日本コーヒー協会が、コーヒーと健康に関する研究の助成事業を開始

1904年(明治37)
日露戦争開戦

1908年(明治41)
日本がブラジル移 民第一陣を送り込む

1914年
パナマ運河開通

1914年
世界第1次大戦

1918年(大正7)
第一次世界大戦終了米騒動 この前後が大正デモクラシーの時代といわれる

1920~1933年
アメリカ合衆国の禁酒令(コーヒー飲用を促す)

1922年
コーヒーに関する本格的書籍W・H・ユーカース著「ALL ABOUT COFFEE」創刊

1929年
世界大恐慌

1931年(昭和6)
満州事変

1938年(昭和13)
国家総動員法公布

1939年
第2次世界大戦勃発

1941年(昭和16)
太平洋戦争が始まる

1945年(昭和20)
第2次世界大戦終戦

1950年(昭和25)
パンなど、米以外の主食が自由販売となる

1951年(昭和26)
サンフランシスコ平和条約調印

1955年(昭和30)
日本、GATTに正式加入

1958年(昭和33)
インスタントラーメンの開発に成功

1960年(昭和35)
日本政府が貿易為替自由化大綱を発表

1962年(昭和37)
第1次国際コーヒー協定成立

1963年
国際コーヒー機構(機関)設立

1964年(昭和39)
東京オリンピック 東海道新幹線開通

1969年(昭和44)
米宇宙船月面着陸

1971年(昭和46)
マクドナルド1号店が銀座三越にオープン

1973年(昭和48)
第1次オイルショック

1975年
ベトナム戦争終  結

1983年(昭和58)
東京ディズニーランドが開園

1985年(昭和60)
プラザ合意 1ドル235円が一年後には120円へ

1989年(平成1)
消費税施行

1989年
「ベルリンの壁」崩れる

PAGE TOP