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コーヒービジネス最前線

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世界中で愛されるコーヒー。楽しみ方、味わい方は、お国柄によっても千差万別です。コーヒービジネスもまた、その都市ならではのチャレンジを重ね、さまざまな広がりを見せています。今月はデンマーク・コペンハーゲンからリニューアルされたミュージアム・カフェ2軒を紹介します。コペンハーゲンのデンマーク国立美術館は1300年代から現代までの絵画、約26万点を所蔵し、年間入場者約33万5,000人を誇る、国を代表する美術館です。そのミュージアム・カフェが、スターシェフと現代アーティストのコラボでリニューアルされ、コーヒーも一新されました。バリスタにそのこだわりを聞きました。

アートと触れ合う、国民的カフェテリア。

Vol.84 デンマーク:デンマーク国立美術館カフェテリア(Kafeteria Statens Museum for Kunst)
https://www.kafeteriasmk.dk

デンマーク国立美術館カフェテリア

イサム・ノグチの「AKARI」シリーズの照明、イタリアンのデザイナー、エンツォ・マリの「DIYテーブル」、デンマークのナナ・ディッツエルの椅子など、デンマークの現代アーティスト、ヨン・ヴォーのアドバイスによりセレクトされた家具が並ぶ。天井が高く、大きな窓から自然光が差し込み、北欧の暗い冬でも居心地がよい。(Photo=Elizabeth Heltoft Arnby) 

 あまり知られていないが、デンマークはヨーロッパで一番歴史の長い王国で、コペンハーゲン市内には3つの城がある。そのひとつ、ローゼンボー城の対面に位置するのが、デンマーク国立美術館だ。19世紀に王室所蔵の絵画を一般公開するために建てられた荘厳な建物に対し、天井の高い内装は作品を引き立てるように装飾が省かれ白い壁にモダンな家具が配置された、まさに北欧インテリア。入り口左側にあるのが、リニューアルされたミュージアム・カフェ、「カフェテリア」だ。
「2018年春、オーナー・シェフのフレデリック・ビル・ブラエと現代アーティストのヨン・ヴォーのコラボにより、老若男女が日常的に立ち寄れる国民的カフェテリアとしてリノベーションされました。 テーマは、『アートと食で人々を繋ぐカフェ』。店内の家具や照明は国内外の巨匠デザイナーによるものですが、空間に溶け込むことを優先して選ばれています。メニューは、オーガニック食材を使ったスープやサラダなどのシンプルな一品料理がメインです。厨房で焼いた自家製パンやデニッシュ、スウェーデンの焙煎所から取り寄せているコーヒー豆も、もちろんオーガニックです」と、ショップマネジャーのリッケさん。

デンマーク国立美術館カフェテリア

[左]遊び心のあるガラスのカップ&ソーサーで出されるカプチーノ(35DKK)。(Photo=Elizabeth Heltoft Arnby)[中]バリスタのクラスさんによるエスプレッソ・レモネードのデモンストレーション。ラズベリージュースの炭酸水割りにエスプレッソを注いで出来上がり(35DKK)。
[右]キッチンカウンター。ここでメニューをチェックする。右奥には自家製デニッシュやパンが並べられる。(Photo=Elizabeth Heltoft Arnby)

 シェフのフレデリック・ビル・ブラエ氏といえば、市内のカフェ「アトリエ・セプテンバー」で、アボカドを使ったヘルシー朝食ブームを起こし、王立美大内の「アポロ・バー&カンティーナ」では、学生食堂をおしゃれなカフェバーに変えた実績をもつ。スウェーデンの焙煎所「コッピ」の豆をカフェで使い始めた、パイオニアでもある。フレデリック氏から信頼されバリスタを務めるのが、スウェーデン人のクラス・レンさんだ。
「いま、使っている豆はドリップコーヒー用にエチオピア産、エスプレッソ用にはコロンビアとブラジルのブレンドです。収穫期の天候によっても、仕入れる銘柄は変わってくるので、コッピのオーナーとのやりとりで決めています」と話すクラスさんは、コッピでの勤務経験もある熟練バリスタだ。

デンマーク国立美術館カフェテリア

[左]市内中心部の公園内にある国立美術館。1896年に建てられた本館と1998年に完成した別館が廊下でつながり、新旧北欧建築のコントラストが楽しめる。(Photo=SMK)[右]煮たリンゴにサワークリーム、香草のタイムをトッピングしたデニッシュ(40DKK)、ドリップコーヒー(30DKK)。

リニューアル後のドリンクメニューで人気があるのは、エスプレッソ入りのレモネード。ラズベリージュースを炭酸水で割って、エスプレッソを加えたものだが、甘すぎず、後味がさっぱりとした大人の味だ。
「アレンジコーヒー用には、フレッシュでデリケートな風味を残すような豆が合います。そういう微妙なニュアンスをコッピではよく理解してくれるのです」と、クラスさん。
 店内では観光客だけでなく、赤ちゃんを連れたママたち、美術館員、打ち合わせ中のビジネスマン、リタイア後のカップルなどがリラックスして過ごしている様子だ。アートが非日常のものではなく生活の一部になるよう、カフェテリアは多いに貢献しているようだ。

〈カフェ情報〉
デンマーク国立美術館カフェテリア(Kafeteria Statens Museum for Kunst)
www.kafeteriasmk.dk
Sølvgade 48-50, DK-1307 København K

TEL.(+45) 33748494
営業時間:11:00-17:00 (火〜日)、11:00〜20:00 (水)
休:月、祝(HPで要チェック)

*1DKK(デンマーク・クローネ:約17,5円(2018年12月現在)
写真・文=冨田千恵子(コペンハーゲン市在住)
更新日:2019/1/15



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