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コーヒービジネス最前線

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世界中で愛されるコーヒー。楽しみ方、味わい方は、お国柄によっても千差万別です。コーヒービジネスもまた、その都市ならではのチャレンジを重ね、さまざまな広がりを見せています。新型コロナウイルス感染症の流行により、いま、世界中の人々が生活スタイル・ワークスタイルを見直しています。今月はアメリカで最も深刻で、社会全体が大きな打撃を受けているニューヨーク市からお届けします。試験的な展開がスタートし、今後は市内に設置予定されるという「完全自動制御のマイクロカフェ」をご紹介。

ニューノーマルに対応した、コンタクトレスなマイクロカフェ。

Vol.124 米国・ニューヨークから。



 パンデミックは未曾有の事態を引き起こし、現代人のライフスタイルを本質的に変えた。ニューヨークでは、ニューノーマルに適応しようと、多くの人が奮闘する中、新たに実施されている取り組みがある。マスクの着用はもちろん、ソーシャルディスタンシング、そして歩道を利用した、レストランの野外飲食など。なるべく対人の接触を避けるために、キャッシュレスに移行したお店も多い。
 そんな今、注目を集めているのが、完全に自動的にコーヒーを淹れてくれる「トゥルーバード」社の「マイクロカフェ」だ。バリスタの存在しない、キオスクサイズのコンタクトレスのカフェで、ほとんどロボットがコーヒーを淹れてくれるようなもの。アメリカの自動販売機のコーヒーは、古いコーヒーやパウダーのミルクを使用しているケースが多く、お世辞にも美味しいと言えないが(失礼!)、同社のコーヒーはアルチザン系で味にも定評がある。



 ハイテクな仕組みはこう。まずマイクロカフェに設置しているスクリーン上で、コーヒーの種類を選ぶ。エスプレッソやラテ、アメリカーノ、カプチーノがセレクトできる。風味の詳細が書かれたコーヒー豆の種類を選んだ後、ミルクの種類も選べて、オートミルクも選択肢にある。ミルクの量も3段階で選べることから、まるでバリスタが存在しているようだ。どんなコーヒーが欲しいか決まったら、後は自動的にコーヒーが作られるが、すごいのはここから。ロボットの手がコーヒーを淹れるのではなく、小さい磁石が、コーヒーカップを動かすので、白いテーブルの上をコーヒーがマジックで動いているように見えるのだ。初めて見る人はみんな驚きの歓声をあげるそう。現在は同社がオフィスを構える、ブルックリンのネイビーヤードのテック系会社のハブでコーワーキングスペース「ニューラボ」で試験的に展開しているが、今後ニューヨーク市内に設置する予定だという。



ハグや握手など他人と触れ合う文化が定着していたアメリカも、パンデミックで変わりつつある。他人との触れ合いが減っていくのは寂しいことだが、安全に暮らしていくことはより大切だ。普段からコーヒーが大好きな街、ニューヨークだからこそ、ニューノーマルに対応した新しく生まれるコーヒー文化に期待したい。
(下記サイトから動画をご覧になれます)

〈カフェ情報〉
●truebird
www.truebird.com

*1ドル=約105円(2021年2月現在)
文=長谷川安曇(ニューヨーク市在住)
写真=Truebird提供
更新日:2021/3/15



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