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コーヒービジネス最前線

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世界中で愛されるコーヒー。楽しみ方、味わい方は、お国柄によっても千差万別です。コーヒービジネスもまた、その都市ならではのチャレンジを重ね、さまざまな広がりを見せています。 SDGsをテーマとしたコーヒービジネスを追うシリーズ、今月はアメリカから植物性の食材で代用されたミルクをご紹介。今回の「ソルトウォーター」は、コーヒーに合う様々なミルクを提案します。

ユニークなメニューが揃うカフェの、バラエティに富んだミルク。

Vol.110 アメリカ・ニューヨークから

 イーストビレッジ地区にある、こぢんまりとしたカフェ、「ソルトウォーター」。人気の理由は、ミレニアル世代のハートをつかむような白が基調のインテリアや豊富なスペシャリティコーヒーのメニューだが、ミルクのバラエティも一因だ。“ノンデイリーミルク”に力を入れていて、アーモンドミルクやオートミルク、そしてマカダミアミルクまで揃う。オートミルクとはオート麦から抽出されたミルクで、食物繊維が豊富で栄養価が高く、脂肪量はごくわずかで大部分が不飽和脂肪酸だ。クセはあるが、自然な甘みが漂うので、ブラックコーヒーと混ぜるとクリーミーな味わいに。マカダミアミルクはナッツの香りが豊潤なクセのないミルク。最近の“ノンデイリーミルク”ブームの中では、普段は全脂肪ミルクを飲む人にとっても飲みやすく、最新で特に人気のミルクだ。

 コーヒーのセレクションもとてもユニークで、ターメリックラテ(ウコンラテ)やマッチャラテはもちろん、「ウベ」と呼ばれるフィリピン産の紫芋のパウダーを使用した「ウベラテ」もある。
 オーナーはオーストラリアで育ったカップルで、コンセプトは「オーストラリアスタイルのコーヒーを友達や家族と一緒に1日をスタートしたり、おしゃべりを楽しんだり、リラックスする場所」。マカダミアナッツはほとんどがオーストラリア産。オーナー達の故郷をビジネス面でサポートしていることが伺える。

 環境破壊が叫ばれる中、人生の中で実際に影響を受けるのは若い世代。中年層よりも、サスティナブルなライフスタイルに敏感で、特にニューヨークではミレニアル世代のエコに対する意識が高い。カフェでいつものコーヒーを注文する時に“ノンデイリーミルク”を選ぶことで、 環境に負担をかけないエコシステムに貢献できる。アジア系の人種に多い、乳糖が体内で消化できない乳糖不耐症の人にも嬉しい。小さな一歩だが、これからの未来にとっては大きな違いを生み出すと期待したい。 


*1ドル=約107円(2020年5月現在)
文=長谷川安曇 ニューヨーク市在住
写真はすべてistock
更新日:2020/6/15



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