ホーム > コーヒービジネス最前線 > Vol.108 ブラジル・サンパウロから:スクラブの刺激が心地よい、コーヒー石鹸。

コーヒービジネス最前線

topimg_biz

世界中で愛されるコーヒー。楽しみ方、味わい方は、お国柄によっても千差万別です。コーヒービジネスもまた、その都市ならではのチャレンジを重ね、さまざまな広がりを見せています。 SDGsをテーマとしたコーヒービジネスを追うシリーズ、今月はブラジルからコーヒーかすを使った商品。店舗休業を余儀なくされている都市部であっても、オンラインで販売できるメリットがあります。今回の「カフェ・ド・モッソ」は、コスメティックブランド「ロドラット」とのコラボで開発したコーヒーかすを使った石鹸を販売しています。

スクラブの刺激が心地よい、コーヒー石鹸。

Vol.108 ブラジル・サンパウロから
www.cafedomoco.com.br
www.lodorat.com.br

カフェ・ド・モッソのオーナーのエステーラ・コーテスさん。

Photo by Priscilla Fiedler
 
カフェ・ド・モッソのオーナーのエステーラ・コーテスさん。

 ブラジル南部で最も人口の多いクリチバ市で営業する「カフェ・ド・モッソ」は、2009年創業。主にeコマースで取り扱う商品として、抽出後のコーヒーかすを再利用した石鹸をリリースしたのは2017年だった。
「石鹸を作ったきっかけは、常連客でもある友人との会話でした」とオーナーのエステーラ・コーテスさん。その友人はコーヒー豆を買うと、飲んで楽しんだ後に、コーヒーかすをスキンケアのための自家製ピーリング・クリームの素材として再利用しているとのことだった。
「調べると、コーヒーかすをスキンケアに使っている人が多いことを知りました。カフェでは日々大量のコーヒーかすが出るので、これを再利用して石鹸を作ることに思い至ったのです」。
 石鹸作りのパートナーには、サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市に工場を構えるロドラット社を選んだ。2015年創業の同社は、化学薬品を使わない、天然素材のみでの石鹸やコスメティック商品を開発・販売している。 

[左]かたちに手作り感が残るコーヒー石鹸(1個14レアル)[右]石鹸の製造工程。コーヒーかすをパームオイル、オリーブオイル、香料等と混ぜ合わせる。© L’odorat

 「ロドラット社のオーナーとは知り合いで、商品開発への真摯な姿勢に共感する点が多いので……」というのがパートナーシップを結んだ理由だ。
 さて、このコーヒーかすがしっかりと練り込まれた石鹸、実際に使ってみると、泡立ちよく、肌を直接こすれば、コーヒーかすのスクラブの刺激が心地よい。コーヒーの香りはせず、フローラルな芳香が漂う。
 じつは「カフェ・ド・モッソ」は今年1月、大型コーヒー会社からの融資を受けて新たなカフェを新装開店したばかり。しかし、あいにく新型コロナウイルスの影響で3月23日から休業を余儀なくされ、デリバリーでのみ営業している。
「デリバリーだけでは、通常の3分の1程度の営業利益しかないので、この困難な時をeコマースのリニューアルに充てています」とコーテスさん。自社ブランドのコーヒーとともにコーヒー石鹸もまた、よりブラジル各地から求められるようアピールしていく。

[左]今年1月、クリチバ市ジュヴェヴェー地区に新装開店したカフェ・ド・モッソ。[右]敷地面積300㎡のゆったり空間。客がコーヒーの焙煎を体験できるスペースもある。

[左]今年1月、クリチバ市ジュヴェヴェー地区に新装開店したカフェ・ド・モッソ。[右]敷地面積300㎡のゆったり空間。客がコーヒーの焙煎を体験できるスペースもある。© Café do Moço


www.cafedomoco.com.br
www.lodorat.com.br
*1レアル=約19.7円(2020年4月現在)
文・写真(商品)=仁尾帯刀
サンパウロ市在住
更新日:2020/5/15



  • 環境自主行動計画
  • 日本インスタントコーヒー協会
  • 全日本コーヒー商工組合連合会
  • 日本家庭用レギュラーコーヒー工業会