ホーム > コーヒービジネス最前線 > Vol.42 イギリス:ワークショップ・コーヒー(Workshop Coffee)

コーヒービジネス最前線

topimg_biz

世界中で愛されるコーヒー。楽しみ方、味わい方は、お国柄によっても千差万別です。コーヒービジネスもまた、その都市ならではのチャレンジを重ね、さまざまな広がりを見せています。
イギリスではここ数年、マスコミでコーヒーの健康効能について取り上げられることが多くなり、ヘルスコンシャスなロンドンっ子たちの間ではコーヒーに入れるミルクにも健康志向が求められてきました。
Vol.42で取り上げるのは、今話題のアーモンドミルク。こちらも理想の味にたどり着くまでには並大抵の道のりではありませんでした。

試行錯誤の末に行きついた、まろやかアーモンドミルク。

Vol.42 イギリス:ワークショップ・コーヒー(Workshop Coffee)
workshopcoffee.com

ワークショップ・コーヒー

[左] 左は撹拌する前の自家製アーモンドミルク、1リットル入り。右が撹拌後で使用可能な状態。[右] アーモンドミルクの原材料。手前から、湯通ししたアーモンド、シロップ漬干しナツメ、マカデミアナッツ。

 昨年から、カフェでよく耳にするようになったアーモンドミルク。栄養価が高く美容効果も期待でき、おまけに乳アレルギーの心配もないため人気上昇中の代替乳飲料だ。なかでも「ワークショップ・コーヒー」は、自家製アーモンドミルクをラテに使うことでコーヒー通の間でも知られ、ファンが増えている。ここでは、毎日6リットルものアーモンドミルクを作り、日によっては足りなくなることもあるほどの人気メニューである。

ワークショップ・コーヒー

[左] アーモンド・ラテ、4ポンド。アーモンドミルクを使用するとはいえ、泡立ち具合は通常のラテとまったく同じ。[右] 近くにあるBBC放送局のスタッフが通勤前に立ち寄るという。カウンターと奥にあるソファとで10数人ほどしか入れないこぢんまりとしたカフェ。

 店長のサムさんによると「納得する味に行き着くまでに、スタッフで何カ月もの間、リサーチと試飲が続きました。材料の配合率に一番苦労をしたけれど、その甲斐あって満足するミルクが出来ました」と語る。スタッフ全員で一致した配合割合とは、1リットルのアーモンドミルクを作るには、アーモンド100グラム、マカデミアナッツ33グラム、シロップ漬干しナツメ26グラム(さらに最後の一品を加えるが、これは”企業秘密”)。この原材料を一日浄水に漬け、ミキサーで粉砕したものをゆっくりと漉して出来上がり。

ワークショップ・コーヒー

[左] スタッフが作るハムエッグサンドイッチ、4.50ポンド。デニッシュペストリー、クロワッサン、ドーナツなども人気。[右] ワークショップ・コーヒーは、ロンドン市内にカフェを4店舗展開。コーヒー教室やバリスタ育成コースを設けたり、コーヒー農園に通い豆を選別し、自家焙煎する姿勢がコーヒー業界で高い評価を受けている。

このように手間暇かけて作ったアーモンド・ラテの味は、じつにまろやか。ふっと一瞬ナッツ系の甘い香りが漂い、嫌みのない口あたりで飲みやすい。通常のラテやフラットホワイトに比べ単価は高く4ポンドではあるが、一度飲むと病みつきになる味だとサムさんは太鼓判を押す。コーヒーの健康効用とアーモンドミルクの美容効果とで、いいこと尽くめのアーモンド・ラテ。いま一番旬な健康ドリンクであることは間違いない

〈カフェ情報〉
ワークショップ・コーヒー Workshop Coffee
80 Mortimer Street, London W1
TEL: なし
workshopcoffee.com
営業時間 
7:00〜19:00(月〜金)、9:00〜18:00(土・日・祝) 無休

*1ポンド=約132円(2016年8月現在)
文・写真=かがわみちこ(ロンドン市在住)
更新日:2016/9/15



  • ラブドリ
  • 10月1日はコーヒーの日
  • 日本インスタントコーヒー協会
  • 全日本コーヒー商工組合連合会