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コーヒー海外事情

コーヒー消費からみる、ドイツ人のライフスタイル

 ドイツ最大の港を持つハンブルグ。貿易の街として古くから栄えていたこの街では、1668年、ドイツで最初にコーヒーが飲み交わされたことでも知られている。その街に、1969年に創立されたのがドイツコーヒー協会だ。

 このドイツコーヒー協会の調べによれば、水、ビール、コーヒーというドイツで一般的によく飲まれている3種類の飲料の中で、唯一コーヒーの消費量が、ここ4年間変わらず増加傾向にあるという。(2009年度の1人当たりの年間消費量150L、前年度148L)

若者たちの間で、テイクアウトが人気上昇中。

ドイツコーヒー協会 事務局長
ホルガー・プライビッシュ

 自らも1日に6~10杯、平均的ドイツ人の約2倍量のコーヒーを飲むと胸を張る、ドイツコーヒー協会事務局長ホルガー・プライビッシュは、消費量の増加の背景には「コーヒー」のイメージの変化があると分析する。

「以前、ドイツではコーヒーは朝と昼に自宅で、もしくは夜、居酒屋で友人と楽しむものだった。しかし、いまやテイクアウトのコーヒーを片手に出社するのは、若い人たちの間ではステイタスシンボルになっている」

 このテイクアウトの文化は、10年前アメリカのコーヒーショップチェーン「スターバックス」がドイツに初上陸したことから始まった。現在は国内にさまざまな系列の、1600店舗がある。最大規模は「マックカフェ」で700店舗。世界第2位のシェアだ。コーヒーショップの人気を受けて、2008年からパン屋やガソリンスタンドでのコーヒーのテイクアウトも一般的になった。

 ただし、ドイツコーヒー協会が実施した統計によると、家でコーヒーを飲むのが好きな人の割合が最も高く、全体の7割弱。コーヒーを飲む頻度についての問いに「毎朝、朝食とともに」という答えが85%で最も多いというデータからは、自宅でコーヒーを飲まないと朝が始まらないという、ドイツ人の日常が浮かび上がってくる。

「自宅で料理をしないことで有名なドイツ人ですが、一般家庭に最も置かれている家電がコーヒーマシン。中でも全自動のマシンは、全国の家庭の9%が所有しています」
 平均購入価格は500ユーロ。味へのこだわりも高まっているようだ。

ドイツの朝食によく合う、フィルターコーヒーが人気。

 またコーヒーマシンとコーヒーショップの普及から、ラテへの嗜好の変化も見られ、エスプレッソ/カフェ・クレマ用に焙煎された豆の消費量も伸びている。現在の消費量は約4万8千tで10年前の6倍以上だ。

 しかしまだ、フィルターコーヒーが好きだという人は、ミルク入りとブラックを合わせて全体の8割。素朴なパンとチーズの朝食や、ドイツ風ケーキには、やはり香り高いフィルターコーヒーがよく合うからである。

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Germany
ドイツ

ドイツ主要情報
■面積:35.7万㎞2(日本の約94%) ■人口:約8,180万人(2009年末) 
■首都:ベルリン ■首都ベルリンの人口:約344万人
※外務省HPより(2011年5月現在)

更新日:2011/05/27



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