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コーヒー海外事情

アフリカのコーヒー文化が世界を引っ張る日。

ジャリズ・エスプレッソバー+イータリー・マネージャー
フィデル・シメザ氏

 悪名高きアパルトヘイト(人種隔離政策)と訣別した1990年代以降、豊富な天然資源を武器にアフリカ屈指の経済大国になった南アフリカ。「レインボー・ネーション(七色の国民)」という言葉には、彼らが断絶を克服し、融和を推し進めてきたことへの誇りがにじむ。350万人の人口を抱え、国内第2の経済圏を形成するケープタウンは、ヴァスコ・ダ・ガマの時代から外的な刺激を受け続け、常に先進のカルチャーを生み出してきた。コーヒー文化についても然り。高感度な人々が集まるシー・ポイントにある「ジャリズ・エスプレッソバー+イータリー」は、“アフリカらしい進化”を見せている好例だろう。黒とグレーを基調としたシンプル&シックな内装。大型犬を連れた女性客がコーヒーを飲みながらお喋りを楽しんでいる。マネージャーのフィデル・シメザ氏に話を聞いた。

コーヒーショップで展開される、「丁寧な暮らし」的世界。

「私たちがこの店で示そうとしているのは人や自然に対する敬意です。地元の旬の食材を使うことで自然の素晴らしさにスポットを当て、また生産者の暮らしをサポートしています。例えばうちが仕入れている卵はフリーレンジで飼育された鶏が生むもので鮮度は街で一番です。コーヒーはフェア・トレードの認証を受けた豆を使っています。焙煎業者はうちのためだけに特別の焙煎とブレンドを行ってくれます。牛乳は『フェア・ケープ』という地元の農場で搾乳された、濃くて香りの良いものを使っています。パンは『ベントレー・ブレッド』というベイカリーと契約し、地元産の無農薬、無漂白の小麦を石臼で挽いた粉を使って焼いてもらっています」
 シメザ氏の説明を聞いていると、最近よく耳にするようになった「丁寧な暮らし」という言葉が思い出された。話題は環境への配慮へと展開する。
「私たちは環境に優しい生分解性のパッケージを使っています。プラスチックのストローは使いません。ストローをお望みのお客様には紙製のストローを出します。ミネラルウォーターのボトルはリサイクルできるものを使っています。お客様には、使用済みのボトルを置いていってもらうようにしています。コーヒーを入れた後に出る出し殻は廃棄せず、マッシュルーム栽培の業者と協力して、用土としてリサイクルしてもらうようにしています」

“アフリカらしい進化”が、世界をリードする?

 シメザ氏の店が取り組んでいることは、実は世界各地の都市の飲食店で同時多発的に起こっているムーブメントと歩みを同じくしている(例えば、シンガポールのバー・シーンでは、カクテルに使ったレモンやライムの皮から酵素を作り再利用するなどの動きが本格化している)。この店がユニークなのは、エコロジーやサステナビリティという観点に、人権やローカリズムというアフリカならではの要素が加味されていることだ。“アフリカらしい進化”がやがて世界をリードするかもしれない。そんな予感がした。

左から:屈託のない笑顔を見せるスタッフ。/「ジャリズ・エスプレッソバー+イータリー」の店内。簡素なインテリアにもポリシーが窺われる。/シー・ポイントからライオンズ・ヘッドを望む。

Republic of South Africa
南アフリカ共和国

南アフリカ共和国主要情報
■ 面積:約122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)
■ 人口:約5,672万人
■ 首都:プレトリア ※外務省HPより(2019年2月現在)

取材・文 浮田泰幸/写真 吉田タイスケ
更新日:2019/04/25



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