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コーヒー海外事情

文化やビジネスの創出に果たす、コーヒーの役割。

ボウ・トラス オーナー
フィリップ・タドロス氏

「シカゴは大都市でありながら、小さな村のようなところがある」と言ったのは、ビッグ・ショルダーズ・コーヒーのオーナー、ティム・クーナン氏。ローカルなコミュニティーがたくさん集まって、大きな街を形成しているということだろう。その中でコーヒーは重要な役割を果たしてきた。飲み物としてのクオリティや楽しみ方に変革は起こっても、人と人をつなぐ飲み物という役割自体は根本的に変わっていない。そのあたりの事情をボウ・トラスのオーナーで、シカゴのコーヒー・シーンに精通しているフィリップ・タドロス氏に語ってもらった。

上質なコーヒーに、目覚める時代がきた。

「元々シカゴの人々はコーヒーが大好きだったのですが、ここ6、7年はシングルオリジン(コーヒー豆の栽培される農園や畑の個性を楽しむ飲み方)やポア・オーバー(ドリップ)に関心が集まるようになってきています。その結果、ミルクを入れないコーヒーを飲む人が増えました。この流れのきっかけを作ったのは1995年創業のインテリゲンチャ・コーヒー&ティーだったと思います。一般の人の中には、コーヒーについて学びたいという意欲を持った人も増えています。今は、人々がより上質なコーヒーに目覚める時代であり、それはわれわれ、コーヒーや情報を供給する側にとってもとてもエキサイティングなことだと思います」

“小さな村”のカフェ文化が、大都市シカゴの個性となる。

 2012年に「ボウ・トラス」を開業する以前から、タドロス氏はいくつかのカフェの経営に携わる一方で、ウェブ開発やマーケティングを請け負う会社「ドージョー」を起業するなど、広くコミュニケーション・ビジネスを展開してきた。最近では2014年にシカゴのダウンタウンにコワーキング・スペース「スペース」を開き、デジタル系のクリエーターや起業家が出会ってビジネスを形にする場所を提供している。「すべての基礎はカフェにありました。人と人が自然に出会って、つながるカフェは、ライフスタイル・ビジネスを展開するのに極めて生産性の高い場所だと思います。例えば、コワーキング・スペースにはニューヨークからシカゴに進出してきた巨大なものもありますが、シカゴの土壌で発展してきたわれわれにとって脅威にはなりません」

 そこには地元の者同士だけが共有できる暗黙のルールやテイストといったものがあるということだろう。カフェ文化の歴史を紐解いてみれば明らかなことだが、コーヒーは17世紀の昔から、人と人をつなぎ、文化を醸成する役割を担ってきた。現代のシカゴにおいても、そのエッセンスは変わらないというわけだ。“小さな村”のカフェでコーヒーを媒介として作り出されたコミュニケーションが、形を変えて、個人の仕事やベンチャー企業を生み、ライフスタイルや文化を耕して、最終的には大都市シカゴの個性を作り上げていく。

大都市でありながら小さな村のようなところがあると言われるシカゴ。カフェで、コーヒーを媒介に人と人がつながり、独自のライフスタイルや文化を形成していく。
©Yasuyuki Ukita

United States of America アメリカ
アメリカ主要情報
■ 面積 : 約962.8万平方キロメートル(日本の約25倍)
■ 人口 : 約3億875万人
■ 首都 : ワシントンD.C. ※外務省HPより(2014年9月現在)
1ドル = 約123円(2015年7月現在)

取材・文 浮田泰幸 / 写真・片岡弘道 / コーディネート・高山マミ
更新日:2015/08/24



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