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コーヒー海外事情

内藤毅の世界探訪 Vol.8[カフェの看板娘15カ国]

思い出すのはコーヒーの味、それを彩る看板娘の笑顔。

 多くの国のカフェでコーヒーを頼み、カメラを向けた。不思議なことにほとんどが断らない。むしろ喜ばれる。1杯のコーヒーが百年来の知己と思わせるからなのか。

 19世紀のフランスの天才詩人ランボーが移り住んだのがエチオピア東部のハラール。ここで生産されるコーヒーがモカ・ハラーだ。市場は詩情にあふれ、ところどころに女性のコーヒー屋がいる。そんなひとりがエチオピア式コーヒーポットのジャバナを使っている。撮影許可を求めると「手だけよ」というのでカメラを向けると周りの人がどっとわく。

 首都の空港には華やかな伝統的カフェがある。コーヒー発祥の地ともいわれる同国には日本の茶道に似たコーヒー道なるものがあるが、それを行うエチオピア式コーヒー道具が揃っている。いれる女性も民族衣装だ。

 旧ソ連圏のバルト三国のひとつ、リトアニア。夜、レストランでびっくり。カウンター内の女性の前にあったのは容器に入った砂だ。そこには柄の長いトルコ式コーヒーポットのイブリックが。砂は熱せられコーヒーを煮立たせている。他の店でも砂の中のイブリックを発見。出来上がるとカップに上澄みだけをゆっくりと、ほろ酔いの主人が注ぐ。カメラを向けると、出てきた店の女性と酒を豪快に飲み干した。

黒海からカスピ海への旅。グルジア的笑顔に救われる。

 コーカサス三国のグルジア。実に人がいいのだが、首都トビリシでは悪徳警官に危うく金を巻き上げられそうに。泊まったのはアブハジア難民の住む荒れ果てたホテル。でも、嬉しいことに裏手が市場で、カフェには珍しいロシア式湯沸かし器のサモワール。旧市街のカフェでは、満面の笑みを浮かべた女性がコーヒーを持ってくる。

 南のアルメニアに行って戻るとひどい下痢。なんとか治し東のアゼルバイジャンへ。首都バクーの空港でまた災難。係官にパスポートを他の日本人のものと間違えられた。戻るのを待つ部屋でコーヒーが配られていた。猛烈に飲みたかったが、自分には来なかった。

アジア & オセアニア Asia & Oceania

ブルネイ
イスラム教徒の女性の撮影は難しいものだが、頼むと快くOKしてくれた。ここは首都。ブルネイ川には旅情を誘う世界一の水上都市がある。橋のような木の長い道を自転車がコトコトと走っていく。

ベトナム
世界一美しいと思われる民族衣装のアオザイ。ベトナム式コーヒーをサービスしてくれた。

ラオス
ラオスはコーヒー売出し中。実は豆の一大生産地なのだ。ネルドリップの本格コーヒーを。

グルジア
猛暑の8月。木陰のカフェには犬がぐったり。はにかむ笑顔の看板娘がまぶしい。

トンガ
南太平洋の島なのに、夜、寒くてびっくり。相撲取りのような大きな人がソロリと歩く国だ。

アフリカ Africa

マダガスカル
女性入国審査官が「マネー」というが拒否。この彼女はロビーでタクシーの客引き。乗る。

エチオピア
コーヒーをいれる女性を見ながら飲む。すしを握る主人の手を見ながら食べる客のよう。

モザンビーク
頼んだのはエスプレッソ。マシンの代わりに大きなカップに湯を加えずっとかき混ぜる。

ヨーロッパ Europe

エストニア
引退した大関・把瑠都の生まれ故郷の、赤いカフェ。壁から、絵、照明、時計の文字盤まで赤。

スウェーデン
近寄り難いと思っていた北欧の女性もにっこり笑顔で親しみやすいのにびっくり。

リトアニア
熱い砂で煮立たせるコーヒーはどこか、石焼芋や湯せんで温める日本酒の熱燗を思い出させる。

ブルガリア
素朴でシャイなこの国の女性だが、カメラを向けると全く別人のようになるから不思議だ。

北米 & 中南米 North America & Latin America

カナダ
米東南端マイアミからはるばる鉄道で着いた多民族都市バンクーバー。到着した駅の店。

メキシコ
カウンターにカメラを向けたのに「撮ってよ、撮ってよ」と身を乗り出す無類の写真好き。

ブラジル
イグアスの滝からアマゾン川のベレンまでバスを乗り継ぐ。安全な街でコーヒーを飲む幸福。

内藤 毅(ないとう・つよし)
出版社勤務を経て、フリーランスへ転向。海外での取材・撮影歴が長く、訪れた国は120カ国以上。コーヒー愛好家でもあり、各国でカフェのある風景、人々を撮影している。『シリーズ日本の伝統工芸-染め物“京友禅”』(リブリオ出版、産経児童出版文化賞受賞)も手掛けた。

文・写真 内藤 毅 / イラスト 藤島つとむ
更新日:2014/09/30



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