コーヒーと健康
コーヒーレシピ
コーヒー図書館
統計資料
コーヒー協会とは
ホーム浜尾朱美のコーヒーヘルシーガイダンス

浜尾朱美のコーヒーヘルシーガイダンス

ダイエットに効果的なコーヒーの飲み方と自律神経の働き

~まず、肥満になるメカニズムと正しいダイエット法を知る~
ある食品だけを食べて、1週間に2kgもやせるといったダイエット法がしばしば話題になりますが、そんなことが本当に可能なのでしょうか。
「肥満になるメカニズム、そして正しいダイエット法とは何かを知れば、そんなことは不可能であることがわかります」と語るのは、京都大学大学院森谷敏夫教授。浜尾朱美さんが先生の研究室を訪ね、お話を伺いました。

脂肪は簡単には減らない

浜尾 どうして人は太ってしまうのでしょうか。その簡単なメカニズムからまず教えていただけますか。
森谷 運動不足の状態では筋肉量の減少が起こり、基礎代謝が低下します。さらに「ごろ寝のテレビ」に代表されるような生活スタイルなどで、自分で消費するエネルギーがわずか2%(40kcal)低下したとしましょう。そうしますと、毎日40kcalが消費されずに、からだに脂肪として蓄積されます。1年後ではその365倍、ちょうど1万4600kcalになり、身体に脂肪が2kgほどつくことになります。理論的には2年で4kg。10年たてば20kg、それも純度100%の脂肪が身体に蓄積することになります。
浜尾 40kcalといえばクッキー1枚、プリンだとスプーン1杯ほどですよね。
森谷 そうです。皆さんは20kg太ったという最後の結果だけを見るので、すごく食べ過ぎて、だからこんなに太ったと思ってしまうわけですが、実はそうではないんです。
浜尾 10年かけて太った20kgですから、その分やせるのは大変ですね。
森谷 単純計算では2kgの脂肪を直ぐに取ろうとすれば、栄養摂取なしに1万4600kcalを消費しなければなりません。そうなると8日間断食するなんてことになりますが、人間の使うエネルギーは50%が脂肪で、残りの50%が糖質ですから、結局断食を8日間頑張っても、脂肪は1kgしか減らない計算になります。
浜尾 なるほど、そうすると1週間で2kgの脂肪を減らすなんて全く不可能なことなんですね。ただ、よく1週間で何キロやせたなんて情報が色々紹介されていますが。
森谷 それはただ体内の水分が減っただけで、脂肪は減ってはいないんです。
浜尾 それじゃ水分をとればすぐに元にもどってしまうんですね。

自然なダイエット法とは

浜尾 まずダイエットを考える時、食事ではどんなことに注意すればいいのでしょう。
森谷 食後の甘い物や、お酒を飲んだ後のラーメンやご飯というのが最悪のパターンなんです。満腹感は血糖値が上がった時にくるわけですから、炭水化物が最後だと、結局たくさん食べてしまうことになります。ダイエットを考えるなら食事前30分に砂糖を少し入れたコーヒーを飲むとか、少々甘い物を食べてから食事をすれば、そんなに多く食べられなくなります。それが食事量を自然に落とす、おすすめの方法です。
浜尾 ただ、食事だけを注意しても健康的なダイエットの成功は難しいと思いますが。
森谷 前にも説明しましたが、食べ過ぎるから太ると思っている方がほとんどなのですが、それよりも運動不足から来る、自律神経の活動低下の方が問題なんです。
浜尾 自律神経が活発になると、体内がどのようになっていくんですか。
森谷 太っている人にはレプチンという物質を出し「あなた太ってきましたよ」といった信号を出します。また、脂肪分解・燃焼を促進したり、摂取を適度に抑えるといった働きもします。
浜尾 コーヒーを飲むと、この自律神経はどう変化するのですか。
森谷 特にエネルギー消費を活発にする交感神経を刺激します。ただ、コーヒーを飲むだけでは、脂肪が燃えやすい状態にはなりますが、勝手に燃えてくれるわけではないんです。
浜尾 コーヒーを飲み適度な運動をすることで、脂肪燃焼が促進するということですね。
森谷 運動の30ほど前にブラックで飲むと、コーヒーの効果が十分発揮されると思います。
浜尾 まず太るメカニズムを理解し、食事の順序を見直す。そして適度な運動をしてコーヒーを飲み、自律神経を活性化するというのが、正しいダイエット法だということがよくわかりました。皆さんも是非参考になさってください。

用語解説

自律神経 生体の意思とは無関係に、内蔵・血管・腺などの機能を自動的に調整する神経系。交感神経と副交感神経から成り、互いに拮抗的に作用して平衡を保っています。
レプチン ギリシャ語のやせる(Leptos)という言葉が由来と言われています。脂肪細胞から分泌されるホルモンで、満腹になると食欲をコントロールする脳の視床下部という部分へ、満腹のサインを伝達させます。
京都大学大学院人間・環境学研究科 応用生理学研究室 教授 森谷敏夫

京都大学大学院人間・環境学研究科 応用生理学研究室 教授森谷 敏夫(もりたに としお)氏 1950年兵庫県生まれ。1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授、京都大学教養部助教授、カロリンスカ医学研究所国際研究員、米国モンタナ大学生命科学部客員教授などを経て現職。専門は応用生理学とスポーツ医学。著書「人は必ず太る しかし 必ずやせられる」他。

キャスター、エッセイスト 浜尾 朱美氏

キャスター、エッセイスト浜尾 朱美(はまお あけみ)氏 1961年、徳島県生まれ。1983年早稲田大学第1文学部卒業。同年TBSポーラテレビ小説「おゆう」で主演デビュー。「おはようcnn」「サンデーモーニング」「アクロスザビュー」などのキャスター・ナビゲーターを経て、「筑紫哲也ニュース23」のサブキャスターを8年間務める。著書「もう結婚占いはいらない」「私の競馬」他。

コーヒーブレイク 女でいるには緊張感が必要です。ウエスト周りにいらないお肉などつけていては困ります。楽して痩せるなんて虫のいい話だと知ったのは、あれこれ試して高い授業料を払ったあとでした。動けば痩せるのです。ことに、動く前にコーヒーを一杯飲めば。
歳なりにきれいでいたいと思います。うそでもいいから「きれいだね」って言って欲しいと思います。その一言で、幸せホルモンが出るはずです。でも、言ってくれないんだな。日本のオッサンは。
そういうオッサンと一緒にいると、オバサンになってしまいます。これ、にわとりが先か、たまごが先か、という話になりますが、ともかく、どうでもイイは終わりの始まり、です。
女でいるためには自助努力、そして、コーヒーブレイク。食後には、お砂糖抜きで。

※10月2日号オレンジページ記事広告

バックナンバー

第1回 特集:サラサラ血液がコーヒーで詳しく見る

第2回 特集:コーヒーの香りで脳をリラックス詳しく見る

第3回 特集:糖尿病予防には肥満防止と運動、
そしてコーヒー詳しく見る